Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2005年06月13日(月) |
ミュージックステーションに出演したMr.Childrenが演奏した新曲「未来」 |
この場をお借りして。ううあやBank Bandやジェフベックの公演チケットを提供していただける音楽愛好家の篤志に感謝いたします。
そ。そ。Bank Band、7月に行けるんですよお、わし。篤志のお方に昨夜お会いして、岡村靖幸の「カルアミルク」をお聴かせしました。 オリジナルを聴いてなかったらしく、「おおお。桜井和寿が歌ってもなお、オリジナルを超えられないものなのか・・・。」と感動されていました。 岡村靖幸『家庭教師』に収録されている「カルアミルク」、この楽曲は今なお鮮度を保ったままである。桜井によって再認識させられた、とも。 かのように「カルアミルク」をリレーしてゆくという尊い作用をBank Bandは自覚してもいるのでせう。
さて。先週一年ぶりにミュージックステーションに出演したMr.Childrenが演奏した新曲「未来」。
番組ではトークの背景に映っていた堂本剛の表情・・・。その心境を想う。アイドルとしてではなく、アーティストとしてすさまじい進化を遂げる彼の意識にあったのは目指したミスチル桜井和寿の表現だった。そして現在のJポップシーンでは、堂本の苦悩はまぶしい。
で、新曲「未来」は・・・。 2度集中して聴いたけども、うまく言えないが、ミスチルの過去の楽曲のバリエーションの組み合わせに過ぎないものに聴こえた。 「Any」「Sign」のように、決めのサビが先に出来てから全体を整えた楽曲のように思えた。
(・・・でも、たぶんぼくは歌い慣れて、愛聴曲になってしまうんですー。わはは。)
「口笛」、「Not Found」、アルバム『It’s A Wonderful World』、「蘇生」、「ファスナー」、「Hero」、「くるみ」、「掌」、「タガタメ」、「PADDLE」、「奇妙な夢」、「天頂バス」・・・、この進化・新境地・実験的精神のライン。
なんかの雑誌で桜井くんは、この消費社会にあって「商品を選ぶこと」が地球を左右するんだ、とか。 「タガタメ」が日清カップヌードルのCMタイアップになるのはどーよ、という声もあったが、全体像として観るとき、ミスチルのプレゼンスを果たしつつ、の、戦略であって、単にマクドナルド反対をすればいいというわけでもないのである。ミスチルにとって。 もちろんマクドナルド反対をダイレクトに行動する表現者も現にあるし、それを否定するものではない。むしろ賞賛されるべき。
その意味では。 「世界でひとつだけの花」のジャケに見えるスマップのスポンサー企業の広告群が放つ禍々しさは、むしろ非難されるべきではなく、人々に“禍々しい”と反応させるものとして歓迎されてしかるべきなのである。
愛情ていうカタチのないもの 伝えるのは いつも困難だね だから darling この名もなき詩(うた)を いつまでも きみに 捧ぐ
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