Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年04月30日(金) |
「夜明けのスキャット/由紀さおり」・音楽は買わないと聴かない |
ネタすぎる!と?。「バス・ストップ」もまた実話です。わたしは実話のおとこです。なんで本名で書いていると思ってんですか。 「そーだよねー、バス停のそばでそんなの、見たひとも傷つくよね、ヘコむよねー」。だから、替え歌だって。
黒いワイシャツとサングラスといういでたちで不動産屋に行った。友だちが「引越しするのに1年も住んでいない。ほとんど汚れていない台所の清掃をするためその費用を差し引くと敷金(30まんじゃく)がほとんどなくなる、と不動産屋に言われた。」という。「わし、兄じゃけど、そのクリーニングの見積もり見せてくれんかの。」とご挨拶にうかがう。1まん5せんえんだけ差し引かれて敷金は戻る。で、CD4枚買ってもらった。
荒川土手で19歳のガキどもが7人集まってひとりをリンチして殺害に至った事件があった。全員が共犯として逮捕され、それぞれ別の刑務所で刑期を終えて出所したのがほぼ2年半後だった。被害者の父親は元やーさんで、出所した全員に落とし前をつけるらしい。そりゃーそうだろう。「由紀さおりの夜明けのスキャットは、あれは歴史的な名曲ですよ!」そのとおり!わかった、わたしも協力しましょう。あとふたりですね。
▼「夜明けのスキャット/由紀さおり」1969 (この曲も69年!おお、永遠なる69年よ・・・)
ルールールー、ルールールー、ランランラララー。これは、のちに宮崎駿監督が幼いナウシカに歌わせたルーツだと妄想する。
「愛し合う そのときに この世は 止まる の。 時のない 世界に ふたりは ゆくの よ。」 ここでの「の」と「よ」の発音の深さ、これが20世紀最大の遺産だとわたしは思う。
当時小学校3年生だったわたしは、「なぜだ、なぜ、あいしあうときに、とまるんだ?ほんとにそんなところへゆけるのか?」 と母親に抗議するように問い詰めたものだが、「アンタ、また子どもなんだから、余計なことを考えなくていいの!」とマジゲンコツをもらった。
エンディングはこのようになっている。 「愛し合う 二人の 時計は 止まる の よ。 時計は 止まる の。」 はじめの「止まるの よ」は、まるで甘えるように、いっしょにいくのよと約束するように、ほんのわずかおしりをうえにむけるように歌われる。 つぎの「止まるの」は、女神が真実を語るように、厳粛な宣言をするように歌われて、この歌が閉じるのである。
▼音楽は買わないと聴かない
現在はネット上でちょっとコツをつかんで探せばヒットチャートもののほとんどの音源が入手できる。 または、未聴のCDが500枚くらい並んでいたり、サンプル盤で山になった事務所とか、ほんとーに聴く気が起きないものである。 よく考えてみてほしい。 エアチェックするエネルギー、CD屋で見極めるエネルギー、発見する喜び、など、あの入手する手間と出費を伴って、音楽を聴くのである。
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