Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年04月19日(月) |
ヨンクリのベスト・ミスチル「タガタメ」が日清カップヌードルのCM曲に |
誤字でした、間に受けるではなく、“真に受ける take (somebody's joke) seriously ”。
はからずも、ヨンクリ(Jon Christensen)のベスト■を早朝午前5時の練馬区光ヶ丘公園を観ながらヘッドホンで、濡れたアスファルトに靄(もや)がかかるカーブを曲がって信号機で止まると「マイ・ソング」がかかる。このジャケ■だったわね。LPの大きさでしか持ってないわよ。そのLPだって部屋の押入れのどの箱にあるのか、すぐには聴けないわよ。
ヨンクリのベスト、やはりテリエ・リピダルのギターが要所を決めてるのがうれしい。 しかし、なんでアタマとケツがジャレット・ヨーロピアン・カルテットなのー? いずれにせよECMの“;rarum”アーティスト自選ベストの企画にあたって、リーダー作はなくともヨン・クリステンセンの自選は聴きたかった。
それぞれの曲を聴いていた当時の耳の記憶たち、それは追憶というモノトーンめいたもんじゃなくて、通っていた中華料理屋の匂いとか、住んでいたアパートの鉄筋の階段の音や、小金井公園のサーキットでマラソンをして血の味がした気分とか、えらいリアルな感触のあるものたちで、忘れていた傷口にサクっとカミソリを入れられたよう。聴いていたら吐き気がしてきてコンビニに寄ってコーラを飲む。
5曲目の「Oceanus」(11:04)だけは特別な演奏である。 ガルバレク、ウェーバー、タウナー、クリステンセンが天を舞って疾走する。疾走するだけの11分。この曲はECMレーベルを代表する1曲であるし、幾人ものリスナーの人生を中毒症に感染させてしまった罪なナンバー。
続く6曲目の「War Orphans」(6:18)。これはおそらく90年代ECMの曲の中でもっとも美しい曲のひとつ。 ボボ・ステンソンのピアノ、アンダース・ヨルミンのベース、クリステンセンの指先でつんつんされるような美しい極上の逸品。 ううう、た、たまんねー。これも北欧の天を舞うな。舞ってばかりだな。今日の仕事はパスだな。
▼ ミスチル「タガタメ」が日清カップヌードルのCM曲に。げんなりなニュース。 カップ麺なんか、食べたくはないです。それでも仕事中に週に2〜3個食べてしまう。カップ麺食って、「タガタメ」どーするんよ。
群馬の4人の子どもらにはカップ麺を食わせてない。 「カップ麺なんか食わない、マックなんかで食わない人生を歩めよ」と、言う。
おまけに彼らは母親の徹底した管理でもって牛肉と牛肉成分を一切食べさせられていない。おれは食うけど。 たまに珍しいカップ麺を入手して食べさせると、彼らは「う、うめえ、こんなうめえもんはない」と、やたら感動している。 「とーちゃん、吉野家の牛丼って、どんな味するん?うめーんか?」 「うめーんだよ、これが。並タマゴ、な。ごはんと牛肉と玉子は、ジャレット、ピーコック、デジョネットみてーに、うめーんだよ」
なんのはなしだっけ。
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