Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年03月08日(月) |
ジャズ評論家青木和富さんのサイト・成田正さんのサイト・音場舎通信63号(北里義之)で音響批評! |
今日は、カール・エマニュエル・バッハ、水上勉、水木しげる、高木ブー、江川達也、桜井和寿の誕生日である。 すごいコラボレーションができそうな面々、なわけないか。
▼ ジャズ即興関連の重要アクセスポイントをご紹介。
(1) ジャズ評論家・青木和富さんのサイトがあった。
青木さんがクラシックの黒田恭一さんと連載しているのはサライではなく、マリ・クレールでした。マリ・クレールは安原顕さんが編集していた時代のものを毎月購入していました。そこでセレクトされて紹介されるCDたちをぼくはよく聴いていた時期があります。
コラムも抜群に面白いし、ガルバレク公演の曲目もここにあったし。 ■bejazz
(2) 2月1日の日記■で紹介したジャズ評論家・成田正さんの “日本を訪れたジャズ、ジャズ系、ジャズがらみの音楽家の足どりを読むウェブ・データ・ベース” ■『CUSTOMS RECORD of JAPAN』 で、2003年12月31日の分まで入力し終えられた、とのこと。 文化的公共財と言っていいこの労作。みなさん、価値を高めるためにも、増補・訂正などの情報を提供してください。
(3) 1月8日の日記■で紹介した音場舎通信の63号が届く。 ペーター・ニクラス・ウイルソンについて書いたが、 今回の特集はそのペーター・ニクラス・ウイルソンによる 第8回ダルムシュタット・ジャズフォーラム講演「即興音楽の新たなパラダイム[前編]」(翻訳:北里義之)であった(!)。
「喪失の不安」「転極:ポルヴェクセル」という章だてがされており、“即興音楽におけるパラダイムシフト”つまり、いわゆる音響派的な表現についての考察がくり広げられている。 ポルヴェクセルって、クリスチャン・フェネス(デヴィッド・シルヴィアン『Blemish』でディレク・ベイリーと参加してるラップトップアーティスト)とのCDも昨年Erstwhileからリリースしている。 つまり、ミスチル・桜井和寿・小林武史〜坂本龍一〜デヴィッド・シルヴィアン〜クリスチャン・フェネス〜ポルヴェクセル〜ペーター・ニクラス・ウイルソン、という、まさに「ぼくらは連鎖する生き物だよ」的にミスチルファンも関心を持つべきところのものだ(半分本気だよん)。
▼ ラジオでかかっていたわけでもないのに、早朝の散歩をしていたらキッスの「Shout It Out Loud」(1976)が耳に鳴る。 カッコいいイントロのギターのリフから、脳内再生をしている。歩調が早まる。
JAN DITMAS ZELENKA (1679-1745)の全ソナタ集と全オーケストラ集のCDが、ニュース23「タガタメ」(ビデオ)をまた風呂上りに観て取り乱した鼻をかむのに手を伸ばした先のCDの山が崩れてきた中にあったものだから、感情の高まりを鎮めるのに再生し続ける午後。たしかハインツ・ホリガー(オーボエ)の名前につられて購入したんだ。
むかし、森高千里の『太陽』をカンペキに再生させるためだけに300万のオーディオを手にした友人がいた。
オーディオ装置は科学的に鳴るのではない。持ち主の人柄、音楽的素養があらわれるという、そういう代物だ、と、信頼すべき人物(オーディオ専門誌に常に氏の名はある)に教えられたことがある。 わたしは一関ベイシーから渋谷メアリージェーン、横浜エアジン、…、古くは、渋谷ジニアス、吉祥寺アウトバック、中野ビアズレー・オーブレー・いもはうす、水道橋スイング、横浜ちぐさ、代々木Naru、新宿DUG、国分寺プー横丁のお店まで、ほとんどを聴き抜いている。
瞬発的知性では銀行員が優れていても、持続的営みとして農民が優れている場合は多々ある。
ECMの『Solstice』(ECM1060)をカンペキに鳴らすために、オーディオショップに勤めあげ、スイスだかの輸入スピーカーに辿り着いてウェーバーの音を、この世のものとは思えぬ悦楽に聴かせた友だちがいた。 もう何年も会っていないけれども、彼とは永遠に近い思い出がたくさんある。
▼ 夕方に起床し、そば屋で親子丼+かけそばセットを食べて、風呂に入ってから出かける。
大きな満月が追いかけてくる。 川越街道を下って、環七に沿って千葉方面へ進むあいだじゅう、ビルの陰から、歩道橋のすきまから、陸橋を上って下りる中空に。 いつのまにか満月を追いかけて走っていた。
鮮やかに美しい月だった。 車で走り抜ける街や雑踏やコンビニの灯りの音がわずらわしく響いていても、月を眺めた瞬間に心地よいざわめきとなった。 輪郭がハッキリとぼくの目に映りはじめ、 呆然とただただ時間が止まったかのように味わっている自分に気付く。
子どもの頃に、眠りしな絵本を読んでもらっていた気持ちがよみがえってきた。
千葉のはずれまで走り、仕事に4時間遅れて、会社への言い訳を考えるのがとても楽しかった。
■musicircus
PS. 音場舎のことを書くと、わたしは月に惹かれる、のには、何らかのつながりがあるのかもしれない。あ、そっか、新月と土星に似つかわしい音楽が即興だと4年前にも書いていたっけ。
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