Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2004年02月20日(金) 筑紫哲也『ニュース23』でミスチルの「タガタメ」を聴く。・ap bank

筑紫哲也の『ニュース23』でミスチルの「タガタメ」を聴いた。

「ぼくたちは連鎖する生き物だよ」
「子どもらを加害者にも被害者にもせずに」

「タガタメ」のエンディングは、桜井和寿の絶叫のようであり悲鳴のようであったように思う。それは、歌うことの意味の強さの表現としてのものではなく、聴く者すべての個々人の中に潜む批評性、それは歌詞を判定したり、楽曲の完成度を計られたり、この日に歌われる意味を詮索されたり、Mr.Childrenとしての活動を読まれたり、そういった抑圧によって、やっぱり他者であるという絶望によって、絶叫し悲鳴をあげたのだとぼくは思った。

だから歌い終わった桜井くんに対して、筑紫哲也が、いまの歌の意味はどういうものだったのか、と問うことの残酷さ、こそが、あたかも処刑台に宙吊りされたような桜井くんをテレビカメラが映し出していたのだと思う。

だから小林武史の表情は、処刑台に吊るされた聖者の身内のようではなかったか。

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Niseko-Rossy Pi-Pikoe |編集CDR寒山拾得交換会musicircus

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