Niseko-Rossy Pi-Pikoe Review
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2003年12月29日(月) |
ヨシイ・ロヴィンソン「TALI」 |
イエロー・モンキーの吉井和哉(37) ヨシイ・ロヴィンソン(YOSHII LOVINSON)
名前の由来は、アメリカの高級オーディオ・ブランド、マーク・レヴィンソンと、歌手、スモーキー・ロビンソンを合わせたものとか。 マーク・レヴィンソンはベーシストとして、ECMの総帥マンフレッド・アイヒャーと仕事をしていた事実があるのね。ECMファンは、この伊藤さんの指摘にぜひアクセス。 ■異端音楽振興会のサイト内のECMコーナーへ
吉井和哉がソロになって名前を「YOSHII LOVINSON」にして出したシングル「TALI」。 菊地成孔がバウンスのコラムで、“「本人一人録音作品」による自閉性が生み出す、奇妙な詞性”と、極めて明晰な分析をしていた。 「争ったり、身ごもったり…」 ソロになって、身ごもらせた育子に対して、「育子、ベイビー、アイ、ラブ」と、歌う吉井。
吉井は、このセリフが、銀座のデパートや郊外の遊園地や、夕暮れの商店街に有線で流れることを夢見たのだ、と感じる。オフィスの休憩室や、パチンコ屋の騒音の中や、誰も通らない薄汚れた地下道の暗闇に向かってこの曲が空気を揺らすことを夢見たのではないだろうか。
誰にも共感を求めないナンバーをマーケットに流す吉井の態度、に、身構える。
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