最近読んだ本の中で、もっとも印象的だった1冊。 木村衣有子著「もうひとつ別の東京」 ひそかに愛し、静かに訪ねる55景。
東京をガイドするような本というよりは、肩の力の抜けた東京街エッセイ。それも、1スポットを1枚の何気ない写真と、割と短めの文章
でも、それがとてもここちいい。 写真も、女性らしく、そのスポットのある1点に注目してシンプルな構図で撮影したもの。反対のページに、自分の思い出も軽く入れながら、シンプルに説明していく。
古きよき、東京の建築物(九段会館とか、東京女子大学、浅草雷門など)、お菓子、公園、文房具・・・ そんな木村さんならではの、東京の風景の断片が綴られている。 決して、観光ガイドにはならない本ではあるけれど、
「ここちいい東京」に触れたい人には、おすすめの本ではある。
僕も、広島版のこういう本を出版してみたい(笑)
木村さんの本といえば、「東京カフェ案内」「京都カフェ案内」「京都のこころA to Z」などの代表作がある。おそらく、自分よりちょっと年下くらいの女性のはずだが。なんだか彼女と感性がよーく似ているなと、前々から想っていた。だから、彼女の著書は読んでしまうのだろう。
ちなみに・・・ 木村さんのブログ 「パール日記」 http://mitake75.petit.cc/
木村さんが書いている東京の街エッセイ http://www.happy-town.net/writer_article/00000064.html
彼女も、一眼レフをいつも持って街を撮影し、文筆活動と平行して写真も活動の一つとされている。以前、「LOVEカメラ」でも、彼女のカメラライフが紹介されていた。
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