Land of Riches


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 2026年06月20日(土)   Nos sumus tempora. 

昨年6月にうまくいかなかった鎌倉での坐禅をやり直したいと思いつつ機会が掴めず(挨拶)

雨の中、久しぶりに刀剣博物館の「特別重要刀剣等新指定展」に行ってきました。
刀剣博物館を運営する日本美術刀剣保存協会が特別重要刀剣を審査して決めているので、
新しく認められた刀を所蔵者名含めて世にお披露目する展覧会となっています。
だから基本的には撮影不可。この展示に、ニトロプラスが2019年頃に入手しながら、
ゲームへの実装タイミングを測りかね、今年やっと登場した二筋樋貞宗(重要文化財)を
参考出展したため、会場には審神者らしき女性も数多く詰めかけていました。
重要文化財は万屋本舗やオタク系イベントに展示するの難しいですからね…。

実装済の貞宗モチーフ刀は全部見てますが、良く言えば上品、悪く言えばおとなしい印象。
それに比べ二筋樋は南北朝らしいボリューミーな姿に見どころの多い刃文と威圧感があり、
体格の良い警察官系男士としてデザインされたのも納得でした。押形を見ると週明け以降に
ひっくり返されての展示となる差裏はもっと刃文が華やかで目を惹きそうな印象です。
初見の刀を差裏から見るのもなんだか落ち着かず無理やり行った感もあるのですが、
差裏もちゃんとこの目で見てみたいと思わせてくれる素敵な一振りでした。
(ゲームとしては初は戦力としてカウントしにくいので極の実装ペースを更に上げて欲しい)

展示会場の客層は鈴をつけてきて歩く度に鳴っていた(恐らく)知的障害者の男性、
それに対しての悪口が声として漏れ出ちゃっている女オタク審神者、ベタベタとガラスを
触ってしまう外国人観光客の子供…と悪い方で充実していました。いわゆる陰キャをあまり
競馬場では見かけない気がしました。ギャンブルは熱情を外に向けるものだからでしょうか。
(こう考えるとウマ娘から競馬に移行しない層が一定いるのも分かるような)

あと個人の私物なので大きな声では言えないのですが、出品に長谷部国重の太刀があって、
おとなしめの皆焼に細い刀身、小さな切っ先と国重らしからぬ作でビックリしました。
他の展示品に南北朝時代の太い刀が多かったので余計、印象に残りました。
江戸時代くらいの作と同様に、きっと国重が昔の刀を模して作成したものだと思いたいです。
(最近では二次国俊と来国俊も同一人物の作り分け説が主流なのもキャプションで学びました)

夜は男士・安宅切とまさかのコラボを果たした映画「黒牢城」を鑑賞。髭切単騎のライビュで
スタッフが非常灯を消し忘れたお詫びの無料券はずっとこの作品で使うと決めていました。
(刀剣男士が時代劇系邦画とコラボするのは引っ越し大名・燃えよ剣に続いて3作目。
 作中に該当男士のモチーフ武器が全く登場しないコラボは初めて)

原作小説も私にしては珍しくハードカバーの時点で読了済。有岡城の牢屋で黒田官兵衛が
籠城戦中なのに士気を下げる不可思議な事件を安楽椅子探偵として解決するミステリーです。
今回は時代劇を初めて撮る監督が城主・荒木村重に焦点を当て、モチベーションを左右する
心理的要素(特に宗教)に振り回されていく人々を描く作品となっていました。

村重の妻は長島一向一揆の生き残り。現代でも神社仏閣に落書き等は罰当たりとされますが、
本当に天罰が存在するなら見せてみろとある意味合理的な信長に実践(下女の処刑)を命じられ、
村重は“一般的日本人の心情”から反発し離反します。そんな村重からしても、天罰は下るべきだと
まるでオウム真理教のごとく“天罰による死者”を作出し民の人心をまとめようとした妻の心理は
理解し難く、犯人探しにたびたび官兵衛をAIへ質問するかのように訪ね、尋ねます。

官兵衛が村重のリクエストで犯人のヒントを与えるのは、愛息・松寿丸が死んだと言われたから。
こんなに息子思いな官兵衛珍しいのでは。最後は史実通り村重が城を出てしまうのですが、
理由は毛利への使者として自ら赴くため。心が壊れた妻を置き去りにした城主に同行する者は
最終的には忠臣1人だけになってしまいます。映画を見に行った翌日に放映された大河ドラマ
「豊臣兄弟」では村重夫妻が逆に妻がかっこよく(松寿丸を助けたのは彼女という設定)、
夫が情けない描写になっていたので、時代劇は設定で印象が変わりすぎる…と改めて思いました。

普段は現代を舞台にした作品を撮影している監督だけあって、会話劇はよく言えば丁寧、
悪く言えば冗長に感じました。一番残念だったのは見に行った映画館に安宅切の刀剣乱舞
コラボイラストが展示されていなかったことですけどね! 先述の理由なので仕方ないのですが。

2026.7.5 writing finished


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