Land of Riches


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 2024年06月09日(日)   廻り灯籠 

刀ステは生観劇で初めて物語に触れるよう心掛ける傾向にありますが、
OSAKA WWホールの後部座席では建物構造に起因する音響の悪さにより
セリフが聞き取りづらいと見かけたので、2日目(初日ではなく2公演目が全景で
3公演目がスイッチング)の配信を見ました。現時点では正解、と感じています。

最近の刀ステは歴史上人物に圧倒的な説得力と存在感を備えた役者を据え、
その持ち味を存分に発揮させて刀剣男士に強烈な物語を植え付ける構成です。
(刀ミュには指がボロボロになる太鼓ノルマがあるので、それに耐えてくれる
同じ役者に繰り返しオファーする形になっていて、刀ステとの差異になっている)

今回は早乙女友貴さんを沖田総司に起用しました。松田凌さんの加州清光と
植田圭輔さんの大和守安定、二人の元主なのも納得のキャスティングです。
オープニングから剣技のみならず舞も披露していて、作中では二振りも舞います。
一文字則宗はlackさんによる原案ゲームの監査官装束で扇を持っているのですが、
これに対しても沖田と謎のリンケージが爆誕する驚異の展開となりました。

噂には聞いてましたが、早乙女さんの殺陣がとにかく速く、かつ美しすぎて
頭一つ、いや三つぐらい抜けていました。自分が病に倒れ参戦できなかったせいで
新選組は終わったと慟哭する、ある種の傲慢さすらまかり通ってしまう程に。
この悔恨を新選組の仲間には一切見せず、愛刀二振りにだけ吐露するシーンでは
誇張抜きでめちゃくちゃ泣きました。FGOの沖田ちゃんが霊基にまで染みついた
結核を捨てるために外宇宙の怪しいジェットパックに手を出したのにも納得です。

刀ステのシリーズ要素は最後に時系列を教えてくれる黒まんばのみでした。
ステ本丸の時系列では聚楽第→慈伝→維伝→(天保江戸)→心伝→綺伝なのに対し、
黒まんばは単独行(洗脳)→文久土佐→慶応甲府→天保江戸→慶長熊本の順で巡り、
綺伝で長義に討ち取られます。これで次作が天保江戸じゃなかったら笑うレベルです。

休憩なしの140分、シンプルな内容(ソフト面では。ハード面ではセットを
人力でグルグル回して疑似ステアラ?!するなど相変わらずの刀ステ)ですが、
オタクは新選組知識を持っているのが当然とでも言わんばかりの展開でもありました。
冒頭は山南が沖田に斬られる場面から始まるのですが、私がこの知識を得たのは
まさかのFGOぐだぐだイベントでした(笑) 史実の山南は切腹したそうで…。

松田凌さんの清光がいてくれるから、私も初期刀への思い入れを失わず、
かっこいい彼を夢見ても許されるのだと安堵することができるのです。

2024.6.15 wrote


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