Land of Riches


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 2018年01月20日(土)   動員力 

千葉県民がAmazonを使うと逃れられないカトーレックの融通の利かなさと
午前中からバトルして、東京駅を走るという暴挙を経て、乗換案内に何回尋ねても
乗れない・間に合わないと表示された1本前のこだまに乗って三島行ってきました!(長い&ひどい)

あまりに職場が殺伐としていて、かつ上長が「私が慣れてるから
やり方変える必要ないじゃない」という大暴言でミーティングを無駄にしたという
光の差し込む隙間が微塵もない現実―気づけば今月、毎週新幹線乗ってます。
三島大社宝物館でも、そう言えば既に押すだけなのに列をなしてましたけど、
回り込む形で迷いに迷って三島田町駅(こんのすけ等身大パネルちっちゃい)を経て
たどり着いた三回目の佐野美術館で待ち受けていたのは、二階まで続く長蛇の列でした。
噂には聞いてましたが、美術館にレジが1台しかないために形成されたグッズ待機列です。

謙信くんのグッズは大宮で購入済ですが、佐野美でしか買えない
不動くんの描き下ろしポストカード欲しかったです…けど、
あのうねうね列に並ぶ気力はありませんでした。なぜなら、2階の展示も、
特別展示として隔離されてる不動行光も、上杉刀剣展も、どちらも
展示室内をうねうねと列を形成してしまっていたから! そう、何をするにも列なんです。
佐野美がここまで混んでるの、私は初めて見ました(財団の展示の日には来たことないから)

若い審神者のみならず、年配の方からベビーカー押した夫婦まで、客層は多彩。
あまりにどうしようもないので、座り込んで時が過ぎるのを待ったり
(不動行光は二回並んだけど、二回目は一回目より列が短かった)、
最前列で見るのを諦めたり。これまた、大宮で見ておいて良かったと思いました。
大宮はとうらぶ実装刀が五虎退だけだったので、割とゆったりしてたんですよ。

まずは別室の不動行光。拵えに三階菱が散らされていたのは刀剣散歩でも見ましたけど、
頭(柄の先)から鐺(こじり。鞘の先)に至るまで複数の三階菱がついてて、
どんな小さな金具も全部三階菱で仕立ててあって、小笠原家の思い入れを感じました。
とうらぶでは小笠原要素ゼロですけどね…。そして刀身は再刃だと言われてますが、
不動明王&二童子&梵字の彫り物も、肌や刃文も、信じ難いぐらい見事で、
これなら信長が酔うと歌って自慢したと言われても頷ける、と思いました。
こんな刀が昨年4月まで行方が曖昧になっていたなんて、冗談にしか聞こえませんわ。

上杉刀剣展は、大体は大宮でじっくり見たので、列を回避して後方からのぞき見鑑賞。
姫鶴は初見だったので正直、丁子をそばで見たかったですけど、割と単眼鏡持参もいたりして、
列の進みが遅すぎて待てなかった…寒かった門司とほぼ同じ装束で出た私が阿呆でした。
火車切や唐柏の皆焼は遠めに見ても見事でしたし、三日月は繊細で優美でしたし、
五虎退の白鞘は、白鞘でさえ上杉家で経ている時間の長さを実感できて、良かったです。

一番のお目当てである謙信景光は中央のケースに別置きで助かりました。
物凄い薄さも、裏面の梵字(描き下ろしイラストで見えている面はこちら)も、
景光の特徴的な刃文も、じっくり見ることができました。
大宮に比べると、館長が刀剣の専門家である佐野美のライティングは秀でてますね、どうしても。
小さな刀ですけど、見事な刃文は流石長船の国宝だと納得でした。
(ちなみに展示室で私が一番感動したのは足利尊氏の花押が描かれた国宝の上杉家文書)

ホテルの前に野ざらしになってる謙信くんのパネル、さっそくつけて行った
指の上長谷部を見て「長谷部! 馬当番してる」と言い放つ織田組推し?!の
店員がいるVia701(佐野美があまりに混み過ぎててスタンプラリー景品交換を諦めて、
こちらで行った。不動くんのポストカードをこっちでも売れば良かったのに…と
要望は三島市がやっていたwebアンケートでばっちり書かせてもらいました)、
街角に揺れる刀剣男士のフラッグ…何回行っても違う刀が用意できる、
それだけの人脈を持つ館長がいる美術館を有する三島市のコラボは、
リピーターが来るか恐れなければならない他都市とは違う強みがあると思いました。

帰りに夜桜イルミネーションの小田原城に寄って、刀ステ本丸の連続出演組
(山姥切、長谷部、小夜)のパネルを見てきました。天守閣3階の、
クイズしかない通路の角にいきなり山姥切が立ってるからびっくりしましたよ!
荒牧さん本当にイケメンだな!(和田さんはなんか頭身がおかしく見えた)
今日は比較的“ぬくい”(博多弁?)日でしたけど、それでも夜道はやや寒く、
11月末に雨降る中で何時間も公演を見た審神者は強かったな、と再確認しました。

城や石垣をアートのキャンバスにしかしないライトアップイベントを
二週連続で見たわけですけど、福岡ほど嫌悪感なかったのは、
思い入れ度合の差か、それとも外伝で既に見たからでしょうか。
いずれにしても、福岡城は街灯も無くて真っ暗だったと思い出してました。

小田原からは小田急経由で柏まで座って帰れるとは言え、疲れました…。
もう首が回らないです。いや今日の遠征じゃなくて日頃の仕事のせいですが。
1か月後の楽しい予定では生きる気力が続かないので、週末に動かないといけない、
そうすると本来すべきことができない、むしろマイナススパイラルくさいですけど、
生き急ぐことこそがベターなチョイスだと無意識が訴えかけてくるのです。


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