Land of Riches


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 2014年06月22日(日)   長く生きている者の責務 

土日を那須で過ごしました。主に鎧武の読めてなかったガイド読んだり、本放送見たり、寝たり!

関クラ予選2次リーグで大苦戦し、他チームとの得失点差で順位決定戦進出をかろうじて決めました。
今年からレギュレーションが変わり、「吸血」と書かれてきた過酷な第9代表決定戦は、
2連敗したチームだけが全国に行けない11位決定戦となりました。
楽になった…? いやいやいや。

プリンスプレミア、天皇杯県予選とレイソルU-18の臨む公式戦はたくさんあります。
下級生のがスペインへ遠征したり、上級生がトップの韓国キャンプに呼ばれたりもしてます。
プライオリティは分かりにくく、選手たちはやってくる予定をひたすらこなしています。

トーナメント初戦のアルディージャ戦、選手たちは動きが非常に重かったです。
キックミス、ボールを保持できずロス…「できるはずのことができない」は
老化の過程で人から自信を奪っていく事象ですが、それが積み重ねられました。
あまりの悪コンディションによる自壊でした。

運命のアントラーズ戦、雨が途中で上がる蒸し暑い中、
トップの大島くんがボールを持てるようになったことでリズムを取り戻し、
2点を先取して前半を終えましたが、後半逆転され、全国大会への道は閉ざされました。
タイムアップ後、異様な悲壮感を漂わせていたアントラーズの方が号泣していました。

全国大会に進むことが全てだなんて、もちろん思ってません。
大学の推薦入試を考えたら、出るに越したことはないですが。
(Jユースは全員が昇格できないことが定義)
でも、出れなくても夏は来ます。まず来週、コアサポが出撃予告してる県予選決勝ありますし。

fresh force into the top。
レイソルトップが、観客を含めて満たされた概念かも怪しいですが、それはおいておきます。
今はトップとアカデミーとで異なるサッカー哲学が実践されてます。
GMがアカデミー卒業生8人+助っ人3人を目指していますが、現時点では
卒業生の大半は切り離された個として次のステップへ足を踏み入れます。

ユース時代に出した「チームの戦績」は、個々の未来を全く保証しません。
他の選手との絡みがあるから、力があれば必ず昇格するとも限りません。

卒業生を10年以上見てきて、何であれ糧にしようとすればできると知っています。
海外に行かなければ吸えない空気、トップと合流しなければ味わえない触感もあります。
若い彼らに多様な…昔なら提供されなかった経験を与えていることは、評価されるべきでしょう。

しかし、スケジュールを詰め込んだ上で、犬を走らせるようにボールを追わせる権利が
同じ大人にあるのでしょうか? アカデミーの選手は二種登録されてもプロではありませんが、
アカデミーでグレーのジャージを着ている人たちは1年契約のプロのはず。

2日間、持てる力を尽くした選手たちの頑張りには、最大限の敬意を払うしかありえません。
でも…今となっては過ぎたこと。これからも長い目で見守っていくだけです。


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