Land of Riches
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6月1日はHonda FC須藤さんの誕生日。こんな日にパルセイロ戦を組まれたら、 行くしかありません…相変わらずバスの時刻が行き辛い都田だとしても(苦笑)
5月末はバタついていて、かろうじて直前にJFLの公式記録だけを確認した時、 前節のカマタマーレ戦で須藤さんが前半26分で交代していて、 おそらく負傷してしまったことは察せられた(お連れさんはこれも知らなかった)のですが、 都田のスタンドで、初めてtwitterを検索した結果、前節ではカマタマサポにさえ 心配される程の担架退場⇒救急車搬送だったのを知ったのでした。遅いよ!!
結局、試合後、お連れさんが松葉杖姿の須藤さんを発見し、誕生日プレゼントは 持ち帰らずに済んだのですが…手首にバーコードタグを巻いた須藤さんは、 どう見ても病院から抜け出してきた有り様。右足の筋を断裂し、手術を控え、 今季はダメそうだと自ら口にしたのでした。それでも、他のファンからも祝いを受け取り、 柔らかい表情で応じていました…切ないです。待ってます、としか言えない立場は 何回経験しても辛いですね。応対の仕方も、成長のしようがありませんし。
試合はほぼHondaペース、しかしポストやバーに嫌われて、なかなか得点を重ねられず。 (唯一のゴールは10番の柴田さん。ジュビロユース卒の…新潟国際懐かしいです) 前に同じ場所で同じカードを見た時に比べ、バス1台に減ったパルセイロサポは 押し込まれてしまうと黙ってしまうように映り、本当に後押しが必要な 苦しい時に声を出して応援するのは難しいのだと再確認させられました。 もっとも、都田のメインにいる、悪口と野次しか言えない赤いのと比べたら 100倍ぐらいはマシですけれど。Hondaの選手は、プロではないのだし、 バックスタンドでスネアドラム叩く7人の為に勝利を目指すべきだけれど、 それ以外の人たちのために心まで傷付けられる義理はないのじゃないかと思いました。
パルセイロは、今年、もっともレイソルユース卒業生が試合に出ているチーム。 住処の定まらない畑田さんは、ユース黄金世代の一翼を担っただけのセンスを 主にアタックでの位置取りで見せていました。いい場所に入ってくるんですよ! 大島さんは、以前はポカをやらかして安定感の薄い印象でしたけど、 さすがにずっと主力をはっているからか、味方をカバーできる程、落ち着いてました。 CBなんて目立たなくていいんだよ、地味なのがいい感じの証拠だよ!
GK諏訪さんは前半を中心に好セーブ連発。個人的には悪くないけど、 チームとしては良くはないでしょ(苦笑) あと、相手の軽い負傷でも ボールを外へ蹴り出してしまったあたり、彼の優しさを感じました。 あの性分だからこそ、GKになって今に至っているのかな、と。
パルセイロの10番は宇野沢さんです。かつて、こたつとみかんの季節に レイソルを救ったとされている黒髪と黒目の美しい元・テクニシャン。 長野県にあるチームには、3人の卒業生10番がいるんですね。
松本山雅FCの背番号10は、船山貴之さん。 AC長野パルセイロの背番号10は、宇野沢祐次さん。 アルティスタ東御の背番号10は、石戸浩士さん。
3人とも、伝え聞く話でも、エースナンバーを背負うだけの仕事をしています。 それは、とても誇らしいことです。
ずっと劣勢だったパルセイロ(及びそのサポーター)に勢いを取り戻したのは、 宇野沢さんが滑り込みながら放ったボレーシュート。見事すぎて唸りました。 それまでは、HondaのDFラインを高めの声で統率するWMW卒業生・中川裕平さんとの マッチアップに苦戦―見応えのある熱闘でしたが―してたんですけど、さすがでした。
勝ち越し点も、ポストで懸命に踏ん張ってフリーの味方に戻した宇野沢さんの得点も同然のもの。 女神様は勢いに乗った方がお好みらしく、右CKからファーに出来たエアポケットを Hondaはあっさり食われてしまったのでした。このファーのポケット、続く時間帯でも 得点にはならなかったとは言え、また食いちぎられかけていたあたり、もう…。
パルセイロに必要なのは結果。これ以上燻ったら、熱量が…と感じたので、 勝ったことは嬉しかったです。明らかに背番号10が手繰り寄せた勝ち点3でしたし。
10番には、やらねばならぬことがある。苦しい時こそ、なおのこと。
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