Land of Riches
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2011年07月22日(金) |
「お前が契約したのは最強の茶坊主〔サーヴァント〕だ」 |
-Afternoon Tea ver.2011-
目の前へ置かれた皿には、4個のスコーンとジャム、そしてクロテッドクリーム。 「本当にスコーン焼くんだ、アンタのアーチャー」 「温かいうちがおいしいんだよ凛。あ、でもクリームつけすぎには気をつけて。カロリー高いから」 わざと少しパサパサに仕上げてあるスコーンを二つに割って、 クリームを塗り、ジャムを載せる。どちらが先かは、イギリスでも地方で違うらしい。 「クリームティーだなんて、すっかりイギリスかぶれじゃない。 アンタ、まさか冗談抜きで執事〔バトラー〕の英霊なの?」 「残念ながら、執事としての宝具は持っていない」 薄い笑みを浮かべて答えつつ、凛のティーカップへ琥珀の液体を注ぐアーチャー。 クリームの味が強すぎるから、スコーンを食べる時のお茶は軽めのダージリンだと言う。 「真似事の経験が多少ある程度だ。 お陰で、NORDQVISTのアロマティーをどの銘柄よりも上手く淹れられる」 「ノードクヴィスト?」 「フィンランドの紅茶メーカーだ」 HarrodsやFortnum&Masonではなくて…? クエスチョンマークにとらわれてしまった私を横目に、凛はおいしそうにスコーンをほおばる。 「おいしい!」 「お気に召したなら、何よりだ」 凛が満面の笑みを浮かべているのは、当然だし、気持ちはよーく分かる。 だけど……なんでそんなに嬉しそうなの、アーチャー?
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というわけで(どういうわけで)本日はFate/EXTRA発売1周年記念日! ここで祝っても、何の足しにもならないけどな!!(自壊)
アーチャートークでの諏訪部さんの熱演に魂を奪われ、 ゲーム自体はどれだけ不出来でも構わないと覚悟で買ったのに、 withアーチャーは何周したのか数えられない(6週は確実)ほどハマりました。
そして、某所へダイブしての、楽しくもあり、気に病むこともあり…の時間。 本当に玉石混交とは言え、いろんなものをくれたゲームでした。 制作へ携わった全ての方々へ感謝。 私はあのエンディングで満足してるので、続編はいりませんが…。
過去への憎悪から解放され、精神的に安定したアーチャーと、 生まれながらにして人生が定められることもなく、 自らの信じるがままに道を選び戦ってきたリンと出会えたから。 …幸せ、とはいかないかもしれませんが、充実した二人を見せてくれたゲームなのです。
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