Land of Riches
Index|Before|After
麻溝行くバス車内で神奈川公演ツアー広告を見つけたのは運命と感じてチケットを購入した 国立劇場の歌舞伎鑑賞教室『義経千本桜』渡海屋&大物浦の場、見てきましたよ!
トリガーは先日の九州行きで足を運んでしまった壇ノ浦ですけど、それとて某さんが アビスパ戦の際に関門人道トンネル行かなきゃ触発されなかったでしょうし。
知盛を演じる尾上松緑さん4代目は、父3代目、祖父2代目も演じたんだそうで。 歌舞伎の世界では若手扱いですが、昭和50年生まれなら、史実の知盛とあまり変わらなかったり。
仮の姿からの変わりっぷり、その勇壮さもさることながら、やっぱり碇ですね。 壇ノ浦にあった源平両将像、義経は八艘飛びで知盛は碇を担ぐ…だったんです。 平家物語の入水シーンで重石として碇が出てくるのがネタ。芝居で使うのは約15キロ、 重量挙げの要領で役者さんは担ぐそうですが…いやはや、拍手するしかありません。
あの時代は、(歌舞伎では着てませんが)鎧が既に10キロくらいあるはずで、 それを重ね着して、更に碇とは、激流の壇ノ浦へ身を投げるにしては用意周到過ぎる気もしますが、 事実、泳ぎが達者設定の長兄(宗盛)は浮き上がって囚われの憂き目を見たわけですし。
本日のMVPは安徳帝役(ちなみに唯一のダブルキャスト)の子役さん。可愛い、可愛すぎる! 大人にとっても難解な台詞を、歌舞伎口調で一生懸命言う姿がキュートすぎました。
今日の劇中では、安徳帝は義経に救われるんですが、史実の平家はあんな幼帝を擁していて、 しかも壇ノ浦の藻屑にしてしまったのです。そりゃ赤間神宮も建てられますよね…。 独り生き残ってしまった建礼門院の辛さ、いかばかりだったでしょうか。
ともかく、解説講座付きで初めての歌舞伎は、なかなか楽しめたのでした♪ 一番のサプライズは長唄AKB♪会いたかった♪ですかね。流行取り入れ過ぎ!(笑)
|