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2004.5.15―10年目の決戦。そのキャッチコピーはまるで笑い話だけど、 2002年レイソルが残留争いした時も、ものすごい連敗してますけど、あの時は 永田さん、スタンドで俺を使わないぐらいなら負けろと思っていた時期で、 運命の9月以降、彼がメシアとなって立ち直ったので、私自身は経験ないんです。 昨年のサンガだって、私が見に行った強豪相手の試合はめちゃくちゃ強かったし(苦笑) 永田(J'sGoal) 「4バックに変わってからDF面では3バックの時より安定するようになったと思います。 波戸さんと近藤がそんなにあがることもないので、カウンターをくらっても、そう乱れることはない。 一人が1対1になっているときも、その横からカバーできるので。 とにかく引き分け…とかじゃなくて、どうしても勝ちたかった。どうしても勝ち点3が欲しい」 中澤(レイソル公式) 「辛い。少しでも『鹿島といい試合ができた』などと満足していたら、次につながらない。 今僕らに必要なのは勝利。下を向かずに、次こそ勝ちたい」 一番動悸が激しくなったのは、失点直後でしたからね…(微笑) 眠いです。疲れてます。何かするにも普通の人の何倍ものエナジーが必要なのが 鬱の一症状とはいえ、90分試合を見続けることができないのは、サッカー観戦が 趣味の人間としては相当こたえます。今日のサテライトは久々に熱くなれる グッドゲームだったのに…なぜそんな内容でも時計が早く回ることだけを 祈らなければならないのか、悲しくなりました。虚しくもなりました。 このLR打つのも残したいことの何割書き残せるかって感じますし、更新なんて尚更無理。 猛烈に咳き込んで、膝に手を突いて、視界がぐらぐらして、もうその手の現象にも 慣れつつあるのが我ながら哀れなのだけれど―菅沼さんが胸でトラップして すかさず反転し、ループシュート、それがバーに当たった時、前々から 密に思い続けていることだけど、神様がいっそこの瞬間に…恍惚と興奮と 自失と酩酊の只中にある魂を奪ってくれれば、と思いました。望みは、解放。 今日は雨でした。本降りになったのは会場であるランドへ着いてからだったので、 折り畳み傘をさしてました。ナイキカップでもIさんに語って、よく覚えてますね、と 感心というか呆れられたのだけど、2つ持っている折り畳みのうち、同じのばかり 使い続けるのは、それが昨年の3月、ヤマスタへサテライトを見に行った時に、 浜松の駅ビルで買った想い出の品だからです―つまり、私が菅沼さんへ一目惚れした日。 降りしきる雨の中、ヘッジホッグのような黒髪を濡らし、隙のないトラップから 素早くフィニッシュまで持ち込むモーション―今日の、19歳の誕生日を迎えた 菅沼さんは、電光石火の2得点で私の人生を狂わせた(あの時点で菅沼さんが トップの選手だったら、たとえば全クラやナイキは無縁の世界だったでしょう) 雨の磐田の記憶と重なりました。私は、快い記憶の反復を好む者。CKからこぼれた球を 左サイドの角度のないところからサイドネットへ叩き込んだ鮮やかな一撃、 私がマルイで何時間かかっても、彼自身をそれ以上喜ばせるものは見つからなかったです。 菅沼さんの機敏な動き、一つ一つが、快感で―見れば見るほど、のめりこんでいく。 今日のサテは、みんなすごく声が出てたと思います、両チームとも。だから、 レイソルがあんなに声を出していたのを聞くのは久々なような。小峯さんあたりは いつも通りにしても、大谷さんも石川さんも平山さんも宇野沢さんも菅沼さんも、 とにかく、みんなみんな。ランドはピッチが近いから、人と人とボールが 擦れ合う音がものすごく響くのですが、試合の流れを作ろうとしたり 引き戻そうとしたりする大声だけでなく、アウトオブプレーには真剣に 意見交換をして修正しようとする光景にじーんとしました。それは、勝利への 欲求の一つの表現。全員がめちゃくちゃかっこよく見えました。菅沼さんはその中でも。 勝ちたいと願うこと、それは当たり前、でもそれを強く持ち、発散し続けるのは案外難しい。 菅沼さんは昨日ベンチ入りしていたから、サテに出るか分からなくて、 それを知るためだけにトップの練習にも顔を出しました。さすがにちょっと ランニングして終了でしたけど。最近、参加メンバーを書くたびに間違っているので だんだん自信がなくなってきて何も書けないのですが、走りながら玉田さんは 鈴木亜美嬢のこと、南さんは勝つことについて話していたような覚えがあります。 あと、手締めした後にみんなで給水している時、聡太さんが何かジェスチャーで みんなを笑わせていたこと…この時ぐらいしか笑顔なんてなかったですよ。 永田さんにちょっと話がしたくて、でも先客が長そうだったので、横に来た 玉田さんに初めて(!)サインをもらいました。玉田さんが点を取ってくれないと 勝てないんで取って下さい―それは偽らざる本音。叫びともいうべき。 玉田さんがその一瞬だけ笑ってくれたのが、嬉しかったです。玉田さんの魅力の一つは 少年のような素直な喜怒哀楽の表現。だから、私は玉田さんの笑顔も見たいのです。 ラインのことを聞いたのですよ。新潟戦以来、ずるずる下がり続けてたのが、 まただんだん高くなってきたように素人には見えたから。でも、私が愚かでした。 「全員すごかったんで」 勝利を求めて懸命だったのは永田さんだけじゃないんです。私がレイソルサポでなく ただの永田ファンだと主張し、永田さん中心でレイソルを見るのは勝手です。 だけど、永田さんはレイソルの一員…レギュラー、副キャプテンなのですから! 今日の永田さんには、鈍器で頭を何度も殴られた心地がしました。悪いのは私ですが。 私は心を病んでしまっているから、人並み以上に視野も許容量も小さすぎるんです。 間違っている時に、間違っていると言ってくれる友人がいるのは幸せです。 Sさん、Kさん、いつもありがとうございます…一つの言葉、一つの仕草、 その解釈はいかようにもできる、でも私は、より“正しい”人でありたいです。 自分が見たり聞いたりしたものは、何よりも信用できる、でも正しいとは限らない。 レイソルを見るか見ないか、どちらが最善のチョイスかは分かりません。 見ても見なくても、ほとんど間違いなくマイナスの波及をもたらす―私は、 ちょっと電車に乗って移動するだけでも体にガタが来るような奴なのですから。 幻覚でもいい、嫌われたくはない、ただ私と好きな人たちが幸せであってほしい、 いずれ消えゆく定めのこの命が害しか及ばさないなら、いっそ奪ってほしい。 昔より、欲する幸福は、明らかにコンパクトになったから。泣きたい時は泣きたいとか。
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