Land of Riches


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 2003年11月16日(日)   YOUTHFUL DAYS 

予定は基本的に卓上カレンダーで管理(手帳は家以外の場所で予定について考えるための
アイテム)してるんですが、試合を見た日には小さなシールを貼ってます。
2月が1日、3月が8日、4月も8日、5月が4日、6月が3日、7月が6日、8月も6日、
9月は3日、10月は2日、そして今月11月は今日現在で6日です。疲れるはずです。
水曜からの5日間、最終出社の金曜以外は菅沼くんと同じスケジュールを消化…(苦笑)
私は菅沼くんほど若くはないですし、移動も自腹なので贅沢な手段使えませんし。
いずれにしろ、人手不足で日々の練習からトップに借り出されながら、Jユースにも
出ずっぱりの菅沼くんは、本当に大変だって思います。なのに、結果出したんですから。
(正直、ユースの選手にとって菅沼くんってどんな存在なんだろう、って思うことがある)

私が水曜に菅沼くんへ声をかけたのは、単に知りたいことがあったからでした。*私が*。
一つは菅沼くんがトップとユースのどちらに出るのか、もう一つは最終戦を残し
予選リーグ1位突破を決めたチームがどんな編成で臨むのか(多少メンバーを
落としたりするのか)―不躾な質問に対し、菅沼くんは丁寧に答えてくれました。
レイソルユースがもともと保有選手数が少ないのに気づいたのは、今日の試合が
終わった後だったりするんですが…結果的に、彼は一切嘘をつきませんでした。

国体をパスしてしまったので、J-STEPは西村ジャパンの清水合宿以来でした。
木曜に静岡へ通い詰めていらっしゃるSさんよりバス情報をいただいていたのですが、
ほんの数分の差で乗り損ね(きちんと下調べをしなかったので、途中のJRの乗り換えが
接続うまくいかないのに気づいてなかった)リッチにタクシーで移動。いや、1本遅い
バスで行けば5分遅れで着いたんですけど、それには我慢できませんでした。

見たかったから―菅沼実が見たかったから。きちんと、そう、きっちりと。

自動販がない、などと“ゆめりあ”の設備と混同していた私ですが、よく見れば
ピッチ・建物・その間の通路・柵の一つ一つに至るまで、羽田さんの幻影を
連想させぬオブジェクトはありませんでした。しょうがないです、前に来た経験が
その一度きりで、その時のインパクトがあまりに強いから。ほろ苦い記憶。
…苦手な場所だな、って思いました。

観客の95%が(残りの3%ぐらいはジュビロユースのスタッフかな(苦笑))王国静岡で
観戦経験を積まれた方―その年齢層は推して知るべし―とあって、レイソルにとっては
アウェーチックな雰囲気。それを避けて端の方へ座ろうとすると、そこは席の上に
荷物が散乱していて、事実上のロッカーだと判明。懸命にそこから目線を外しつつ
(でも菅沼くんや他の子の上半身裸を至近距離で見ちゃったよ…しょうがないんだって…)
間に情けなくちょこんと座ってました。一応#20リストバンドは持参してましたが、
到底つけられるはずもなく―でも携帯にぶら下げているストラップで素姓はバレバレ。

メンバー表は柵の何ヶ所かに張り出されてる形でしたが、それを座り込んで携帯へ
必死に打ち込む自分は、ノートへ写していた何人かの方と大差ないな、と思いました。
…ちょっと待て、それっていわゆるユースヤクザってこと?!

【柏】
----菅沼---桜井----
-------船山------
-大峡---------柳澤-
-------福地-------
-須賀-石川-柴田-石田-
--------諏訪-------

【清水】
----阿部---篠田悠--
----鈴木---大瀧---
---山本真---枝村---
-高野-村越-石垣-森安-
-------前田-------

レイソルは菅沼くんが水曜に言っていた通り、ほとんどメンバー落としてません。
(引退がどうこうという風習は、今年から見始めた私には全く分かりません)
以下、ほぼ携帯に打ち込んだままです。読みやすくすべく、若干の書き加えもありますが。
…いい加減、私は自分で時間を計る習慣を身につけた方がいいような気がしてきました。

▽左サイドを大峡がえぐり、相手が処理し損ねたのを蹴りこみ、先制。
▽左サイドから船山FK、桜井バックヘッドもバーの上。
▽3人立った直接FK、一番右に立った須賀のキックへ相手は誰も反応できず2点目。
▽柏ベンチは揃いも揃ってオーバーコーチング気味。一人一人へ具体的な指示を出す。
▽ロングフィードを追い左サイドで抜け出した菅沼が、相手にあげたクロスを
ふせがれて得た左CK、船山が蹴り柴田がファーで落としたのを須賀が蹴り込む。
3点目。ベンチいわく「練習通りのパターン」。
▽CKからのクリア、阿部が強烈ミドルも、諏訪がはじき出す。
▽石川が無理にマイボールとして持とうとしてさらわれ、諏訪の股を抜かれて
1点返される。[注:得点者はスペイン帰りの篠田悠]
▽菅沼、絶対接触で打撲している。でも何も処置してない(苦笑)昨日の玉田みたい…。

▼菅沼、左太股冷やしただけで後半に臨む。
▼後ろで柴田が痛んだ時、菅沼がスタッフに水を投げてもらったんだけど、
その時、目が合ったよ……村の家長以来の衝撃(涙) [※1]
▼石田がスライディングで足をつり、濱屋と交代。そのままの位置。
▼曲げたミドルで初めて枝村をすごいと思う(笑)
▼柏の選手が転がる場面が多く、スタンドからヤジ飛びまくり。
ベンチのコーチングにすら苛立つ人々。
ちなみに、菅沼もキレかけてて、ベンチにたびたび宥められる(笑)
▼船山に代わり中台。
▼大瀧が右寄りから直接FKを決め、3-2。
▼ヒートするスタンドとクールなピッチ(笑)
▼桜井に代わり石戸。
▼大峡に代わり片寄。
▼強さと高さなら柴田、でも石川の守備技術が好き。
▼諏訪は味方を助けるより助けられる場面が多い。キャッチが危うい。
▼44分、左CKからのこぼれ球を押し込まれて同点。[注:得点者はまたしても篠田悠]
▼柏はロスタイム、CKからの押し込みに菅沼以下失敗、勝ち点をみすみす逃す。
▼ロスタイムは4分あったが、タイムアップ。

…なんか時折、ものすごい私情剥き出しな打ち込みが入ってますね(苦笑)
現在の柏ユースでのご贔屓は菅沼くんと柳澤くんですが、サイドへ入った柳澤くんは
ベンチにさんざんボールを取りに行けだの声を掛け合えだの言われまくりながらも、
あまり試合に絡めなかったので、もっぱらやぶさんのターゲットは菅沼くん。
まだまだ前日の興奮も冷めませんし。彼もベンチから(しかし、なんで柏ベンチは
四六時中、声を出し続けているのだろう? 今回たまたま、ほぼベンチの裏状態だったから
いろいろ聞こえたのだけれど―監督だけでなくコーチ全員がわんわん指示しまくり。
選手はいちいちそれに合わせ修正するのだけど…これでは考える力つかなくないですか?
選手の声出しは重視する私だけど、実はうるさいベンチはあまり好きじゃないのです)
DFラインの裏に広がるスペースをつけと言われまくり、実際に狙っていたのですが、
やはりトップの試合とは気合いの入り方も差があり、また前半途中に足を打ってからは
明らかにらしくない動作に終始し、物足りなくはありました。とはいえ、私と
さしてかわらぬ強行移動をこなしているだけに、文句も言えないのが正直なところです。

とはいえ、この試合最大の山場が[※1]なのは、我ながら呆れるばかりです。
でも、心臓止まるかと思いましたよ。まさか飲んでる最中に流し目くれるとは…。
神戸では興奮のあまり(あと三宮方面の地下鉄が混むのが嫌で)新長田経由で
新神戸へ行ってお祝いを言おう、とまで考えたのですが、しなくて良かったです(><)
ちなみに家長くん云々は、全クラでスローインすべくボールを取りに来た家長くんと
ばっちり目が合ってしまった、今思い返しても悪夢でしかない出来事を指してます。

スコアの動き方からすると、レイソルがペースを握っていたように見えますが、
実際はそうではなく、エスパルスが終始優勢だったように思います。トップ同様、
レイソルのオフェンスは個人の技量に依存するところが大きいのです(それは夏に
福島で見たのと何ら変わりないのですが、菅沼くんはやはり大きな存在です)
そして(二種年代にしては)若いチームは波があり、フルゲームをコンスタントには
闘いきれないのです。攻撃はそれでもいいにしろ、後ろがそれではかないません。
諏訪くんはまだ2年生で、その前に立つ柴田くんがフィジカル任せでしのぐ場面が
大半だったんですけど、私はやっぱり石川キャプテンのそつなく優美な守りが好みです。

彼も高萩くんなみにかわいい顔をしてますが(おまけに声も高め。ちなみに菅沼くんは
かなり盛んに声を出すけど、アヒル声です…)夏に比べて男前になったような気も。
それを言うなら柳澤くんだって顔つきは洗練されてましたし、この年代の男の子は、
いつも言ってますけど、ちょっと目を離すとすぐに大人になってしまいます。

いくら予選リーグ1位突破が揺るがぬもので、モチベーション維持が難しかったとしても、
終了間際に追いつかれ、ロスタイムのチャンスを生かしきれなかったのには
満足するわけにはいきません。本戦は甘くはないでしょうから…精進あるのみです、みんな。

最後に、この試合を語る上で外せない要素はスタンドの野次。不当なまでに一方的な
声が飛びまくるのは静岡では当たり前(ヤマスタでも似たようなものはある)ですけど、
サンガの面々はそれを自分たちでやっていたんだ、と今更のようにしみじみしました。

どうやらJFAからジャッジに関してなんらかの指示があったらしく、日本サッカー界の
あらゆる階層で判定を巡るトラブルが発生していますけど、この日も観客やベンチから
不満をぶつけられていたのはレフェリー。例によって柏のベンチもリアクションが
大きいので、それにすらフラストレーションをあらわにしている人(いい年した
オジサンですよ)がいたのには笑いたくもなりましたが。でも、菅沼くんまで
不機嫌だったんだから、なんかあったんですよね…ちなみに、私は「お前ら、
清水駅まで歩いて帰れ!」
という野次にぶちきれて、帰り、マジで歩いて帰りました。
嘘です。バスが出たばかりで、次が1時間50分後だったからですが。庵原・袖師は
私にとっては大切なところなので、1時間ほどの徒歩もさして苦ではなかったですけど!
(なので、某エスパユースサイトの管理人さんも歩いていたの知って、一人爆笑でした)
私ですら平気なんですから、うちの子たちなら全然平気ですよ、くくくっ。

なんだか不思議な試合を見たな―という感想を、前日に続いていただきました。
それなりに面白かったし、不満ではないけれど、決して満足はできない、どうにも半端な。
しかし、何はともあれ死のグループを1位突破したのは確か。本戦に期待大です♪

Second Half 2003 11 18 wrote


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