Land of Riches
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2003年07月31日(木) |
「なんて言うんだろう」 |
また間が開いてしまいました。本当は今夜もこんなタイプなんかせずに寝ようかと 思ったんですけど…いや、実際にやるべきことをやれたか否かとは一切関係なく、 割と頻繁に入浴すら忘れて、眠りに落ちてしまうのですが。どこかへ遠征した後の 疲労からの回復ペースが日に日に落ちているのが分かります。これは紛れもない、老い。
ちょっと関西へ日帰りするくらい、昔ならなんてことなかったのに、 今ではふくらはぎをどれだけマッサージしてもらっても、どうにもならなかったり。
頭と体、どちらが疲れているかなんて分かりません。一つだけ確実なのは、理性の活動が 感情の望みには全く追いついていないこと。澱んだ肉体は思考を展開させる余地を許さず、 通常なら簡単な作業でしかないこと(例えば私が仕事でしている庶務)もなかなかできず、 最近、襲撃回数を増やしている真なる鬱すらはびこらせず、ただぼんやりしているのです。 沈んでいるのです。何も考えられず、何もできず、不快感と疲労だけがまとわりついて。
…山本拓弥くんが右サイドでボールをキープして攻め上がる瞬間、そんな、本来なら 幸福の分類に属するはずの時間でさえ、鬱は容赦ありません。私は毎年見るたびに 男らしく洗練されていく山本くんに圧倒されながら(今回は特に肉離れをおして 強行出場していたのに―とてもそうには見えませんでしたが)全くその彼とは関係ない 心の闇、漠然とした…正視できないから輪郭のはっきりしない不安に囚われているのです。 同時に…そう、同じ瞬間に。あどけなさなどまるでなくなった拓弥くんは2年という 失われた時間の“存在”を誇示する人で、彼の成長は私がいかに時間を無駄にしたのか 間接的に示していたりもするのです。私にとっては…私にとっては。
好きなものは好き、いいものはいいと言える幸福、主張できる快感を久々に味わいました。 一度は諦めかけたクラブユース選手権U-18、行って良かったです。勘は信じるべきなのか、 それとも、根本的な欲求には忠実であるべきなのか、そこは定かではありませんけれど。 それに比べて、前泊して見た国立での試合の、なんと両チームの情けないことか。 仮にも優勝争いに絡んでいるのに。プロこそスペクタクルな試合をせねばならないのに。
柏レイソルユースの柳澤くん、もうヤナギサワがこう変換されるぐらい好きです。 彼の魅力を多くの人に感じてもらえたのが、遠征最大の収穫ですか。 …やってみたかったんですよ。「見て見て!」「今の見ました?!」と。 愛する選手のパフォーマンスに、誰もが感嘆してくれる時を過ごしたかったんですよ。
2日間で6試合見て、いろんなことを感じたのですが、言葉が全く追いつきません。 失語症…間違った言葉を谷澤呼ばわりするのとはまた違う、どう表現したらいいのか、 ツーロンでの収穫を語りたくても(語彙が乏しいがゆえに)言葉が見つからず、 おもしろかった・楽しかったで片づけざるを得なかった谷澤さんと同じような、 気持ちを―感情を吐き出せないもどかしさ。タイプするのは喋るよりも億劫で。
見たことを伝えたいという欲求を失ったら、多分、私は終わってしまうでしょう。 鬱に苦しんでいた頃でさえ、LRはあったのですから。何も書きたくなくなったら、もう。
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