Land of Riches


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 2001年06月25日(月)   昼夜逆転 

「呪(しゅ)とはな、ようするに、ものを縛ることよ。
ものの根本的な在様(ありよう)を縛るというのは、名だぞ」(夢枕獏「陰陽師」)

一人の人間が持つハンドルネームが、一つとは限らない。インターネットの世界では、常識、ですかね?
現に私も一つに統一はしてませんけど、これでも面倒で昔より減らしました。
「…実は『やぶ』だったんです」みたいに自ら白状して。それくらい、使い分けは面倒くさい。

別人を演じられるのは、インターネットの悪しき長所でしょうか、善悪で分類するなら。
与えられる情報は、ハンドルネームという“仮名”と、語り口、そして話す内容のみ。
私の場合は、器が小さいというか視野の狭い人間なので、書く中身が限られ、それでバレます(笑)
たとえば鹿#14―“羽田さん”だったり“羽田くん”だったり“羽田”だったり“ハネ”だったり―ファンだとか。

スタジアムや練習場で本名を呼ばれることはまずなく、逆に呼ばれたらこちらが戸惑うでしょう。
それくらい、もう「やぶ」というハンドルは私に染み付いてしまいました。もう4年ですか。
明らかに、それ以外のハンドルとは愛着というか、なじみ方が違います。他のはやはり仮の名前。

誰かを信じる時、何を持って相手を定義―限定するかといえば、間違いなく、その名前をもってして。


やぶ |MailWeblog