Land of Riches
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2001年04月15日(日) |
エネルギーは最後には熱になる |
まともな食事は摂れないし(軽食レベルしか喉を通らない)どんなに疲れていても 夜中に中途覚醒して不安のあまりうめいたりベッドでのたうちまわるし、 どんどん正常から逸脱していく気のする最近の私…頼まれたhtmlファイルは作らなくても、 このLRだけは書く、意地っ張りぶりを発揮してます。どんな強烈なメモリーすらすぐに失うのが今の私、 正確には記憶=後で振り返るために感覚を貯蓄することを意識的にか無意識的にか避けているので、 メモを取らなかった…取れなかった昨日の瑞穂・グランパスvsアントラーズなど 印象がまだ生きている今書かないと、きっと何も書けなくなるでしょう。だから書き連ねるんです。
主に羽田さんを見に行ったわけですけど(認めてる…)21世紀の―2年目の彼は本当、見てて辛くて。 最後の最後、延長後半ロスタイムのVゴール、彼はそんな悔しそうな素振りは表さなかったんですけど、 見てるこちらはJで泣くなんて今までにあったかしら、と思うぐらい泣き崩れてて、 頭をよぎるのは、Vゴールではなく、1失点目に“貢献”した、いくら試合前に雷もとどろいて ピッチが多少なりともスリッピーになっていたとはいえ、スライディング失敗で。
「相手チームのキーマンに選手をつけて、それ以外の選手は積極的に前に上げるのがうちのパターン。 キーマンを抑えておけば、攻撃の後の反撃を防げるのだが、今日はウェズレイの能力の高さを思いしらされた」 試合後の監督コメントより。ウェズレイを抑え損ねていたのが、羽田さんなんです。言うならば、敗因、戦犯…というやつです。 前にやった時は…昨年のナビスコ杯準決勝ではちゃんと抑えたんですけどね…。 とにかく、あんなんじゃない、とばかり思いつつも、ゲームを通して頭を抱えまくり、謝り倒してました。 存在が“効いて”ないんですよ。もともとのプレースタイルにおいても、ラインコントロールを好まず カバーリングを重視するブラジル式サッカーを取るアントラーズの戦術内における位置でも、 ボールウォッチが比較的多くなるのは分かるんですが、どうも多すぎる気がして。 迷いというか自信のなさというか…ルーキーイヤーに見せた思い切り、大胆にして沈着なボールの奪い方、 なかなか見られなくなってきたような。それの why を追及するのは、私には無理な仕事でしょうけれど。 そもそも心配していた体調だって、どうだか分かりません。 延長後半終盤、コールドスプレーで足を冷やしていた後の動作は、非常に気になったんですが。
リーグ初先発の根本さんは、すごい頑張ってました。 「よかったと思う。19歳にして経験がない中、こんな緊迫している試合でよくやったと思う。 チャンスを与え、厳しい試練を乗り越えることで、どんどんよくなると思う」 監督コメントより。119分の闘いの中で、フォローしまくってくれていた…ナビ杯準決勝の羽田さんが受けていたように とかく気遣ってくれていた周囲の信頼を勝ち取るのが見てるこちらにも分かって、嬉しかったです。 アーリークロスが多い、その速さが周囲と全く噛み合わないとか(苦笑)細かいのはいろいろあるんですけど、 後半はグランも酒井・ピクシー・岡山と左を狙い打ちしてきたのに、前へ出る“勇気”を失わず (開幕戦前半の祥朗さんが後ろに気を取られるあまり、これをなくしてひどかったのは記憶に新しいところ) 果敢に攻め上がっていた―小笠原さんとのワンツーは特に見事でした―のみならず、 こちらもさほど期待はしていなかった守備面でも必死に、懸命にやっていて、本当、感動しました。 DFラインの左半分が機能を望めず、張りつめていたせいか、最後は足までつっていた秋田さんが 自陣ゴール前でまさかの空振り(119分で最も硬直した瞬間)をして、羽田さんがフォローし損なった時も、 最後にクリアしていたりと…アントラーズのSBはまずDFであることを要求されるのですが、 それにそぐわないプレースタイルとはいえ、ものすごく働いていたと思います。ええ、贔屓目抜きで。
昨日は私の希望でサポーター集団から離れたゴール裏メイン寄り(いつもは左SBの攻め上がりが見たくて バック寄りに座るのですが…守備が心配で)周りにグラファンが多いようなところへ陣取り、 場違いに紅装束を着こなした秋田・羽田・根本とバックラインのファンがその順序で並んで(苦笑) 叫んでわめいてどなって周囲に迷惑を掛けまくったんですけど、特に根本ファンのSさんとは 左サイド一蓮托生ということで後半途中からは手まで握りしめてあって、声をからしてました。 負けたくない、負けたくない!―何度もうなされたように絶叫して。 こんなに敗北が嫌だったリーグ戦なんて、記憶にないです。勝ってほしかった、せめて引き分けてほしかった。 まるで、初めてサッカーを生観戦した時のように…そう、あの日も瑞穂のアウェーゴール裏にいた私を 延長後半(確か118分)どん底へ突き落としてくれたのは森山さんでした…だから嫌なFWなんです…。
手といえば…足を伸ばすストレッチで相手の手を握るのはどうなんですか羽田さん…。
「前半はうちのペースだった。最初に点をとることができて勢いがあった。 後半、グランパスにかなり盛り返され、あそこで決められていてもおかしくなかったという 決定的な場面を何度かつくられてしまった」 どうして入らないの、というシーンは何度もありました。アントラーズと違って。 もし、念でボールの軌跡をそらすなんて能力があるのなら、ずっと使ってますよ。 届くかどうかは別として、ずっと、ずーっと、ポンちゃんを通して送ってはいたんですけどね…。 対するアントラーズは、点が入る気が全くしませんでした。昨日に限らずですが。 得点がCKからの秋田さんのヘッド(羽田さんにも厳しいマークがついていたのに、なぜか師匠がフリーだった) しか なかったのは、ある意味象徴的で、非常によく分かります。 柳沢さんの不調は目を覆いたくなるものがありますけど、でも一概に責められないな、とは思ってます。 守備を重視し人数を裂いているため、攻撃は数的不利を卓越した個人技やイマジネーションで打破することを求められ、 だけどそんなずば抜けたテクニシャンがいるわけでもなく、シュートにすら至らない…。
熊谷さんが前節の無茶(誰のせいで無茶したかはあえて書かない)で戦線離脱を余儀なくされ、 本田さんは攻撃の起点としては期待できず、中田浩二さんが新顔揃う左サイドの守備のフォローに忙殺される中、 唯一オフェンスで期待できるのは小笠原さんだったんですが…数少ない切り札・本山さんと交代した瞬間、 本山さんを活かせるたった一つの方法すらなくしてしまったわけで、本当はここで結末は決まってました。 私はそう思ってます。でも…「小笠原は昨日から体調不良だった。どこまでいけるかと思って使ったが 前半はあれだけ動いていたし、後半も体調が心配だったがよくやっていた」と監督。 もはや何に希望を見出せばいいのか、分からなくなってます。まだ下へ落ちていくのか、底はないのか…?!
青木さんの投入も、その持ち味が出しにくい―トレスボランチなんていつ練習やったんですか?!―使われ方で、 監督いわく「中盤の選手がかなり疲れていた。中盤をもう1人増やして、しっかり守備ができるようにしたかった。 中田もかなり疲れていた」とのこと。欲しかったのは勝ち点1ですか? 本田さんに代えて長谷川さんが投入された時は、ちょっと望みを持てたんですが…私は知らなかったんですが、 長谷川さんがいない試合で何度かこだましていたというハセコール、それを本人に対してできる幸せ、 本山さんのクロスに頭から飛び込んだプレーは、見ていてじーんとしました。
偏った見方といわれるのは承知で言います。今の状況は選手個々の努力でどうにかなる水準を超えてます。 廊下の伝言板にも前、書きましたが、1年前のnightmareが蘇ったようで、大変腹立たしいです。
アルゼンチン…地球の裏側…遠すぎますよ…様子が分からないような彼方へ飛んでしまうなんて…。
「明日ハネに『いってらっしゃい』って言いに行くんでしょ?!」 そう言ってもらえなかったら、きっと家には帰れなかったです。ありがとうございます(私信)
今日の一言:「何かが足りないんですよ」
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