Land of Riches
Index|Before|After
2001年04月14日(土) |
Crazy for you |
「身体は多少重いが、やれているので大丈夫」 何の根拠もないけど…(微苦笑)
電話をかけたい時―夜中に目が覚めた時とか―かける相手がいないのをあれだけ嘆いているのに、 かかってくると無愛想な私。それをタイミングという一語で片づけていいのかしら?
J1リーグの変則ホーム&アウェーだと、あるチームが相手ホームタウンを訪れるのは年に一度。 七夕を…彦星と会える日を待ち焦がれる織姫の気分で、眼下の新幹線ホームを眺めて仕事してました。 食事と睡眠のリズムを完全に崩壊させて臨んだ連続労働6日目、身体はその何割かしか機能せず、 一部屋仕上げるのにいつもの倍近くかけて周りへ迷惑をかけまくりながら、 携帯メールを飛ばして、窓の外を見て、想いを募らせてました。 そして、朝、考えもしなかった行動に出ます―迎えにいこう、そうリビングデッドへむち打って。
シンクロ能力が高いなんて嘘、それは思い込みの世界、自己満足の産物―そして私が唯一の住人。 ものの見方は十人十色、私と同じ見方をする人は皆無とは言えないにしろ、多くはないはず。
waitという行為は、何度も書いている通り、今の私が最も不得手とするものです。 待つ、それも独りで―同目的とおぼしき人の数が少しずつでも増えていなかったら、くじけていたでしょう。 なにせ、その異常な咳き込みで―内臓が弱っているくさい―職場(名駅直結)からホームまでの 短い道程で、通りすがりの見知らぬ人2人から「大丈夫ですか?」と心配されるような有り様。 遠のきかける意識を、携帯一つでかろうじてとどめおいて、ずっと自動販売機へもたれかかってました。 なぜここにいるんだろう、どうして生きていられるんだろう、エンドレスな疑問すら霞んでいて。
改札の中へ入ってから1時間半が経過しようかという頃、ホームをさまよい歩く力すら失った私は、 ベンチから立ち上がって、何人かの人と共に8号車のドア前へ移りました。 降りてきた乗客の中で最初に私が認識したのは、噂通り髪の色が黒でなくなっていた青木さんでした。 続いて見知った顔がいくつも―“彼”がいるのも確かめ、見送ってからターゲットを待ちました。 冗談という名の脅迫、脅迫という名の冗談…絶対に声をかけろと言われた(苦笑)相手。 その選手が、ファンにつかまっている柳沢さんなどをすいすいすいすい追い抜かしていくのを 必死に追って、階段の目の前でやっと捕らえました―「根本さん」
降り立った瞬間、それが誰だか、実は自信がなかったんです。 茶色い髪が少し伸びて、私の記憶にある―きっと清水で時間が止まっている―姿と異なり、 とてもかわいらしく見えて。 本当ですよ。 (フォントサイズ、リクエスト通りにしましたよ(にやにや)<今のやぶさんジョーク通じません)
階段をたたたっと下っていく横で、誰にどんな伝言を頼まれたかを必死に説明する私と、 それにいちいち返事をしてくれるものの、その返事「はい」以外何も返してくれない根本さん。 うーん…と複雑な感情に襲われつつも改札を抜けると、いつのまにか羽田さんを追い越していた様子。 柳沢さんや中田浩二さんがつかまっては止まっています。なんとなく集団と同じ方向へ歩くと、 目の前に、ぴんとはった背中の上に茶髪。小笠原さんだ!―と思うものの、やはりというべきなのか パパになりたてでも誰も声をかけないので、しょうがなくついて歩くと、後ろが騒がしく…。 振り返れば、またまた茶色い髪のちょっとかっこいいお兄さんが。池内さんです。 なんだかんだ言いつつ、昔から同期トリオで一番好きなんですけど、相変らずかっこよかったです。
チームの状態が状態だけに、総じて表情が硬く、淡々と義務的にリクエストをこなすイレブンでしたが、 羽田さんも例外ではなく―気がつけば、みんながバスへ乗り込んだ後、 なぜかデリカワン(名古屋駅の新幹線側に関する知識が浅いので違ったらすみません)のどこかへ去った 秋田さん以外では、最後尾になってました。サインを頼まれては片手でペンを走らせ、 写真を頼まれてはカメラに目線を向ける…愛想のない顔を、数メートル離れた場所から、ただ見てました。 朝からこうすると決めていたら、もうちょっと格好に気を遣っただろうし、 そうしていたら声もかけられていた―私はメガネをかけてすっぴんで働いている―だろうに。
到着時点で、既に理性は失われていて、気力もなくて、ただ、惰性と引力だけで動いてたんです。 だから、階段を降りながらのしゃべりもきっと日本語になっていなかったのは容易に想像できて。 この後に行ったぴあスポットで、まるで字が書けなくなっている(!)自分に愕然としましたから。 私を突き動かしていたたった一つのもの―それは目の前にあるのか、私の胸の内にあるのか、 とにかく“そこ”に存在していて、私という小さな器にあふれかえっていました。
ヒトメアナタニ。
髪を切って、よりによってくぬぎ色(笑)にしてるなんて言われたから、 どんなになってるか、勝手に不安がってたんだよ。すごい心配性だからさ。 でも…3週間近いブランクを経て目の前に現れた君は、やっぱり君のままだったね。当たり前だけど。 すごいかわいかったよ。うん、見とれてた。嬉しかった…本当に名古屋へ来てくれたんだねって。 待ち焦がれてた君がそこにいる、それが全てで、それで充分だった。こんな私、おかしいのかな?
ポンペイは毎日連れ歩いているので、その時も一緒は一緒だったんですが、 さすがに差し出せませんでした。というか、雰囲気的には出さずに正解というか…。
…もう思考停止してから一日の3分の1近くが過ぎ去っている気がします。 こんな感情、理知が磨滅した今しか書けないんだろうな―きっと恥ずかしくて(苦笑) 明日の朝に読み返して削除したくなってること熱烈希望。だーかーら明日の私は分からないんですが…。 (昨日のは今朝削除したくなってました…でもあくまでLRはレコードなので消してないんですけど)
欲しいものはハッキリしました。今は仮面をかぶっているけれど。 この気持ちがまやかしで偽りだったと笑い飛ばせる日の訪れを、どこかでこっそり願っているのは間違いなくて。 4年半前は、虚偽の熱情にほだされて、広島まで各駅停車で飛んでしまったのに、それから、真実を見つけたから。
アルコールよりジュースが好き、ジュースよりもお茶が好き、お茶よりも水が好き。きっと、そう。 清らかなもの、汚れないもの…確かに、想起の対象がどんどん変化しています。 あれだけ忌み嫌っていた変化が、過去の私を未来へと押し流していくのです。いつか迎える敗北の日まで。 熱が冷めないうちに、探そう、次なる答え、歩みたい道を。未来へ対する信頼を。
心配してもらえるうちが華、私の存在が無意味なものでありませんように祈って。
今日の一言:「明日は夜7時キックオフ、BSで中継があります。応援して下さい」
|