anxious for Heaven鳥かごなんて、最初からなかった。 |
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2004年06月11日(金) | ペナルティ。 |
「少し寝てもいい?」 …ダメだって言っても寝ちゃうんでしょ。 「今夜はゆっくり話そう」 …いつもそう言って、ゆっくり話せないじゃん。 それに私、今夜、出かけるかもしれないから。 「何時に?」 わかんない、相手の仕事が終わってからだから 22時過ぎとか、そんなものじゃないかな。 「何時まで?何話すの?」 わかんないよ。東京のお土産渡すんだけど。 誰と、とは直接口にしなくても 冬寿はきちんとわかっている。相手が誰なのか。 (私の交友関係が極端に狭いせいもあるけれど…) それでも冬寿は、詮索したりなんてしなかった。今までは。 だから、今日のようなやりとりはとても珍しい。 何時?とか、何話すの?なんて尋ねられても…。 何を話すのかなんて、その場の雰囲気で決まることだし 正直、別段話題もないし…。強いて言うならあなたの愚痴です。 彼がこんな風に探りを入れてくるようになったのには きちんとした理由がある。 私が彼に、ペナルティーを科しているから。 だから彼なりに、戦々兢々としているのだろう。 まあ、危機感緊張感を持つ、ということは悪いことじゃない。 …たまには肝を冷やす思いもさせないとね。 素麺だって、冷水できゅっとしめたほうが美味しくなるでしょ? …って、なんで比喩が素麺になるかなぁ、私。 |
一緒にいられると思ったのは たぶん、間違いじゃない。 |
written by:Kyo Sasaki ☆メール☆ |
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