anxious for Heaven

鳥かごなんて、最初からなかった。

Past : List : Will
2004年06月12日(土) コドモなオトナ、オトナなコドモ。
いろんな理由が絡みあって、昨夜は壮絶な喧嘩をした。
メッセンジャーで、メールで、電話で。
相手の顔が見えないから、反応が窺えないから、言葉しかないから
加減することも出来ず、段々と感情はヒートアップ。口論はエスカレート。

もう何がなんだかわからない、こんな俺なんて…と言う彼に
私が初めて突き付けた、冷たい言葉。

「グダグダ言ってる暇があったら変わってみせろ。

いつもありがとうございます

結局2時間ほどに渡る言い争いも収束し、私が冷静な声で電話をかけた。
諄々と説く私。きっと彼は電話の向こうで項垂れている。

「俺ってさ、喧嘩のときくらい、子供になりたいんだよ。
だけど、普段冷静にしてる分、そんなときに子供みたいになったら
あ、なんだコイツ、本当はガキなんじゃん…って冷めるでしょ?引くでしょ?」

不謹慎だけど、くすっと笑った。

「冬寿、自分が思ってるほど、周りの人は
冬寿のこと、大人だなんて思ってないよ。
意外とガキっぽいよねーって言ってる人のほうが、ずっと多いよ?」

「えっ!?なんで?俺、そんなところ、他人に見せてないのに」

ああ、だからこの子は放っておけないんだ…。
いろんなことがあったから、対人関係を上手く築くことが出来ない。
経験値がないから、レベルが低い。しかも、レベルが上がりにくい性質ときた。
そこからまた、いろいろと説明。
冬寿は、まだまだ人と接し慣れていなくて、子供であること。
人と接して慣れていくうちに、相手の本質を掴めるようになること。
大勢と接すれば接するほど、人間のパターンが読めてくること。
冬寿は「能力がない」わけではなく、「経験が足りない」だけだということ。
だから、人と接して、経験を積めばいい、可能性はあるんだということ。

「俺って、やっぱり、まだまだガキなのかな…」
喧嘩直後にしては珍しく、素直に感想を述べてくる。
それを聞いて、笑った後、どうしてかわからないけれど
私の方が泣き出してしまった。ぼろぼろと。
電話口でも、その気配はしっかりと伝わったらしい。
「姜、泣かないでよ」
「泣いてないよー(嘘。本当は大泣きしてる)」
「姜がそんなにしおらしくなると、俺も素直にならなきゃって思うじゃん」
「じゃあ、冬寿に素直になってほしいときは、嘘泣きすればいいの?」
「むー…」
そんなこんなで、お互いがしおらしくなって、素直になって。
仲直りついでに、メッセンジャーを上げる(電話代節約)。

1時間ほどのメッセで、ひとつだけ、お互いに、約束を。

“相手のことを本当に嫌いになったのではない限り
別れるとか、そういうことは、絶対に口にしない”

私たち(特に私だけど)は、よく言う。
「こんな自分につき合わせられないから。巻き込みたくないから。
だからもう関わるのはやめて。お願い」
でもそれって間違っている気がして。
こんな自分だ…って、巻き込まれる…って、相手はもうとっくにわかってて
それでも一緒にいることを決めたんだから
独り善がりの決断で、まるで相手を思いやっているかのような口調で
別れるなんて言うのは、相手に対してとても失礼なこと。
なんだか、そういう風に思えてしまって。

だから、約束。永遠に…っていうのは無理だから
まずは、期限を設けて。

期限は、「次に会うまで」…あと1ヶ月か、2ヶ月か、そのくらい。
もちろんペナルティーも、もれなくついてくる。
今年中に行く約束をしている、温泉旅行の旅費、全額支払い。

「ってことで、いい?冬寿」
「だって、姜…そんなお金、ないんでしょ?」

なんで、どうして、私が破ることが前提になってるのよー。
むー…。

子供で大人の私と
大人で子供の彼と
だからすれ違うけど
だからフォローできる。

…そう思う。なんだかんだ言っても。気が合うんだもん。

My追加

一緒にいられると思ったのは
たぶん、間違いじゃない。
written by:Kyo Sasaki
☆メール☆
かこ : りすと : みらい

enpitu union