橋本裕の日記
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台風4号の接近で、梅雨前線が刺激されたのか、最近はよく雨が降る。雨の中を傘を差して散歩することが多くなった。しかしこれだと、途中、河原でする腕立て伏せや腕振り体操などができない。だから、あまり雨がひどいと、コースを省略して帰ってくる。したがって、どうしても運動不足になる。
昨日はさいわい雨があがったので、大急ぎでフルコースを回った。堤防の上で腕振り体操をしていると、小雨のようなものが落ちてきたが、それもやがてやんだ。帰ってくると、居間で新聞を読んでいた妻が、「おや、早いのね」と声をかけて来た。「雨が降りそうなので、大急ぎで回ってきたよ」と答えた。いいぐあいに汗ばんでいた。
じつは昨日は朝から頭痛がしていた。薄い夏ふとん一枚で寝たので、夜中に体が冷えたようだ。私は体が冷えると決まって頭痛になる。これは肩や首筋の筋肉が凝って血行が悪くなり、脳に血液がいかなくなるためだ。そこで以前はバッファリンを飲んでいた。症状に応じて、1錠か2錠を飲む。これでたいがい頭痛は退散する。
頭痛にかぎらず、腰痛やその他の場合でも、痛みが起こる原因の多くは筋肉の緊張による血行障害である。だから副交感神経を刺激して筋肉の緊張をとけばよい。これで体がリラックスし血管も広がる。血液をさらさらにすればさらに血行がよくなるので痛みはすっと消える。バッファリンの主成分はアスピリンだが、これは血液をさらさらにする効果がある。
こういうわけで、頭痛もちの私は旅行に行くときはいつもバッファリンを持っていく。しかし、2年ほど前に、猛烈な頭痛に襲われたときは、これがなかなか利かなかった。そこで毎日のみ続けたが、頭痛がおさまらない。そしてある朝、ウソのように頭痛がなくなったと思ったら、物が二重に見えるという視覚障害に襲われていた。
病院でさまざまな検査を受けた結果、軽い脳梗塞ではないかという診断が下されたが、くわしいことはわからない。おそらく、このこの頃ダイエットをして体重が急激に減少していた。その上に、これまでの習慣で降圧剤を飲んでいた。ダイエットで血圧が下がっているのに降圧剤をのみ続け、その上にさらに鎮痛剤のバッファリンを多量に飲んだことが間違いだったのだろう。
これにこりて、その後、降圧剤を半分に減らし、さらに現在はまったく飲まないようにしている。これにくわえて、バッファリンについてもなるべく飲まないことにした。昨日も飲むのを控え、憂鬱な頭痛を抱えて散歩に出た。しかし、堤防の上で運動をしている頃からおもむろに頭痛はやはらぎ、家に帰ってくるころには症状がなくなっていた。これは運動することで筋肉の緊張が解けて、血行がよくなったせいだろう。
毎朝散歩をするようになってからは、頭痛そのものが滅多に起きないし、生じても運動で沈静化できるようになった。だから、朝起きて頭痛があっても、以前のようにあわててバッファリンを飲むことはない。頭痛をかかえたまま散歩に出かける。そしていつもより入念に運動をする。そうすればたいがい頭痛は消える。
こうして最近はバッファリンのお世話になることもなくなった。これはとてもありがたいことだ。これも2年前の強烈な頭痛と、その後に起きた視覚障害のおかげだ。私はその辛い体験から、自分の健康について、いろいろと有益なことを学ぶことができた。
(今日の一首)
雨にぬれあじさいの花なつかしく でんでんむしと遊んでみたし
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