橋本裕の日記
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演劇部の夏の合宿予定地が決まった。私がセブにいく都合で、日程がきつくなったが、とにかく8月の23、24、25の二泊三日である。場所は木曽川沿いにある公共の宿泊施設だ。1泊1500円である。
木曽川がすぐそばで、私の家からだと車で20分ほどで着く。となりが公園になっていて、バーベキューをする場所やテニスコート、プールもある。体育館や会議室もある。レストランもあり、私と妻は先日ここで600円のランチを食べた。その折にバーベキューの施設や、体育館と会議室の予約もしておいた。
去年は同僚のS先生の別荘を使わせてもらった。そのおかげで2泊3日で4000の出費ですんだ。すでにS先生は退職されたので、お願いするわけにはいかない。生徒の希望は1万円以内でということだったので、まずは安い合宿場所が見つかってほっとしている。3泊したいという部員の希望もあったが、すでに予約で一杯で、8月で連日で空いているのはこの両日だけだった。
去年はシナリオが未定のまま合宿に入ったので、演劇の練習はほとんどできなかった。バーベキューなどをして、楽しく遊んだだけで終わったが、今回は初日のお昼にバーベキューをするくらいで、あとは施設の食堂を利用するから食事の準備はしなくてすむ。練習時間はたっぷりある。したがって大切なのは台本を決めることだ。
去年は9月に入って文化祭の2週間前にやっとシナリオが決まり、そこから突貫工事だった。「今年は早めにシナリオを決めよう」と呼びかけたところ、部長が一本持ってきてくれたが、あまりインパクトがない。もっと娯楽性のある面白いものでなければ、だれも真剣に見てはくれないだろう。
そこでインターネットの「脚本ダウンロードサービス」を利用して、面白そうなものを物色した。その結果、これならと思うものが一本見つかった。これを顧問のM先生や部員たちに読んでもらったら、「面白そう!」ということになった。
http://haritora.net/look.cgi?script=4952
主人公の少女はアルバイトでベビーシッターをすることになった。ところが世話をするのは子どもではなくて「人形」である。そして母親はその「人形」を生きた子どものように扱い、「しばらく留守にするので世話をお願いします」という。
主人公は戸惑いながら、その「人形」の世話をする。そして数日後、母親が父親と一緒に家に帰ってくる。主人公の少女が人形を母親に返すと、母親はびっくりしたように、「それは人形でしょう。私の大切な息子はどこ?」と詰め寄る。父親も驚いて、「息子をどこにかくした」と少女に疑惑の目をむける。
少女はびっくりする。最初から子どもはいなかった。人形だけだった。そのことを言うが、母親は「ちゃんと預けた」という。こうして主人公の少女は窮地に追いやられる。ミステリー100パーセントの、サスペンス劇だ。劇の名前はまだ未定だが、「身代わり人形殺人事件」とでもしようかと思っている。
骨子になるシナリオが決まり、夏の合宿の日程や宿泊先も決まって、ほっとしている。これでこの2ケ月あまり、私の心にのしかかっていた重荷の一つがとれた。
(今日の一首)
夢の中あそんでいたり公園で まわりの木立もむかしとおなじ
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