橋本裕の日記
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昨年は7人ほどいたわが演劇部だが、今年は4人に減った。残念なことは、新入生のなかに一人の希望者もいなかったことだ。今後、いろいろなチャンネルを使って部員を増やしたいと思うが、とにかく4人で昨日から授業後の発声練習を再開した。
4人の部員はすべて2年生で、そのうちの3人は私のクラスの生徒である。もう一人は隣のクラスに入ってきた転入生の女生徒だが、もうすっかり溶け込んで、元気がいい。数は減ったが、その分まとまりがよくなって、活気がでてきた。
さらにうれしいことがある。今年転勤してきた社会科のM先生が、演劇の専門家で、自ら希望して演劇部の主顧問を引き受けてくれたことだ。だから、素人の私はサブ顧問ということになった。M先生は長年全日制の高校で演劇部の顧問をしていただけではなく、自らも役者として舞台にあがっているという。だから、素人の私とは違って、本格的な指導ができる。これで部員たちがますますやる気になってきた。
先日、M先生と学校の近くの喫茶店でいろいろと話をした。彼は日本史が専攻で、一人旅が好きだという。この3月には出雲や隠岐の島へ3泊4日の旅をしたそうだ。日本の古代史の話をいろいろと聞いた。私も万葉集の話をした。それからセブ島へ英会話の勉強をしに行く話しもした。私の話を聞きながら、M先生の頭が混乱したようだ。
「国語科の先生かと思ったら、英語の先生のようでもあるし、でも、ほんとうは、たしか・・・・」 「数学の教師ですよ。もっとも大学では物理を勉強していました」
話をしていると誰も私が数学の教師だとは気づかないようだ。私の話題は文学、哲学、歴史、政治、経済と豊富である。何にでも興味があるので、誰とでも話が弾み、友達になれる。そして話はじめると、なかなかとまらない。いくらでも話題が出てくる。M先生ともこうしてお互いにバックグラウンドを理解し、打ち解けることができた。
今年も部員たちは夏には合宿がしたいようだ。今年はM先生の指導のもと、去年とは一味違った実りのある合宿ができそうだ。はたして秋の文化祭にどんな芝居が上演できるか、すこし楽しみになってきた。
(今日の一首)
コーヒーを片手に友と語りあう このひとときは値千金
昨日は名古屋駅のマクドナルドで、啓造さんと恒例の「100円マックの会」をたのしんだ。話題が尽きることはなく、2時間があっという間に過ぎた。私が貸した犬養孝さんの万葉集のラジオ講演のテープを毎日聴いているという。今度、青春18切符で、万葉集の旅を一緒にしようということになった。万葉集を愛する人がまた一人ふえて、とてもうれしい。
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