橋本裕の日記
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一週間前から、咳でつらい思いをしている。とくに、夜中に咳の発作に襲われるのがつらい。きまって2時ごろである。困った習慣がついたものだ。おかげで起床が遅くなる。ということは、日記を書く時間がそれだけ少なくなるということだ。
じつはこの一週間に限ると、かなり手抜きをしている。少し前に掲示板「ひとりごと」に書いた文章を急場しのぎでコピーしているのだ。「ひとりごと」を読んでくださっている人は、せっかく日記を読んで、「何だ、また手抜きをしているな」と大いに不満ではないかと思う。もうしわけのないことである。
今日の起床は4時半だった。書きたいテーマがいくつかある。それをじっくり腰を落ち着けて書いてみたい。それだけの時間はありそうだ。しかし、やはり体調が完全ではないせいか、「根気」がわかないのである。今も咳は続いている。そして、「咳」をするたびにエネルギーが抜けていく。
咳が立て続けに出ると、息を吸い込むゆとりがなくなる。つまり、呼吸困難に陥るわけだ。これはほんとうに死ぬほど苦しい。こんな体験は初めてである。おかげで喘息の患者の苦しみが少し理解できた。
妻が30代前半の頃、原因不明の喘息で苦しんでいた。咳が止まらないので、しまいには肋骨まで痛くなった。見ていて気の毒だが、回りのものはどうすることもできない。もちろん医者で貰った薬は飲んでいたが、ほとんど効果はない。ところが、人に進められて名古屋市大病院に行き、そこでもらった「黒いどろどろの薬」を飲んだら数日で嘘のように治ってしまった。
この「黒いどろどろの薬」の正体が長い間謎だったが、看護婦の長女が調べてくれた。妻がそれを昨夜私に教えてくれた。それは「なんとかかんとか」という薬である。私は聞いてもすぐに忘れてしまう。メモをしなかったので、書くわけにはいかないが、後日、正確な薬の名前をここに書き加えよう。
というわけで、あまりに咳が続くようなら、病院へ行って、この「黒いどろどろ」の薬を貰ってくればよい。なんだか正体が分からなくて気味がわるかったが、ちゃんとした名前のある薬ならいくらか安心である。しかし、この薬はどこの病院にでも置いてあるわけではないようだ。また、置いてあっても、薬を知らない医者もいるようだ。
夜中に発作に襲われて、「ひーひー」断末魔の悲鳴をあげていると、家人には迷惑だし、ひょっとして近所迷惑になっているかもしれない。しかし幸いにして、昼間はあまり咳が出ない。だから、病院に行くのがつい面倒になる。あえて、「黒いどろどろ」を飲む気にもならない。私の場合は風邪から来ている咳なので、風邪が治ればおさまりそうだという安心もある。
風邪を治すほうが先決なのだが、私は病院が嫌いなので、じつは今回は医者には行っていない。最初は市販の風邪薬を飲んでいたが、胃が痛くなったので、それもやめている。医者や薬に頼らず、食事と睡眠で免疫力を高め、自然治癒をめざしたいと思っている、それだけに、睡眠を妨害し、私から体力と気力を奪う「夜中の咳」は困りものである。
(今日の一首)
咳やまず夜中に起きて水を飲む 喘息患者もかくのごとしか
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