橋本裕の日記
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2007年04月04日(水) 頭痛と悪寒に襲われる

 風邪を引いたらしい。昨日は朝から頭痛と寒気がした。風邪薬を飲んで出かけたが、学校で時間割を組んでいるうちに、頭痛がひどくなってきた。教務の5人で昼食を食べに出かけ、午後も引き続き、根をつめた作業が続いた。時間割を組み終わると、夕方近くになっていた。

 地下鉄とJRを乗り継いでどうにか木曽川駅についた。そこに自転車が置いてあるのだが、どうも気力がわかない。妻に車で迎えに来てくれるよう電話をしたが、運悪く応答がない。しかたがないので、寒い風の中を自転車を漕いで帰ってきた。これでさらに体力を消耗した。

 痰がからみ、咳がしきりにでる。咳をするたびにズキンと後頭部に痛みが走る。食欲はなかったが、餅を焼いて1個だけ食べた。それから風邪薬を飲んだ。病院の勤務を終えた長女がやってきた。県の条例が改正(改悪?)になり、公立病院に勤めている看護婦の長女も「休息」がなくなったと言って怒っていた。毎日サービス残業が続く上に、休日も勉強会だという。

 そのうちに、看護婦や教員もなり手がなくなるのではないか。管理ばかりが厳しく、待遇が悪ければ、優秀な人材はあつまらない。今後日本の医療や教育がどんどん悪くなっていくのだろう。長女は去年の暮れに、高校の恩師から、「看護婦をやめて教師にならないか」という勧誘を受けた。少し迷ったようだが、看護婦を続けることにした。大変だがやりがいがあるのだという。しかし、先のことを考えると現場の仕事は大変である。

 大変といえば、次女も2日から婦人警官になるための6ケ月の宿泊研修に入っている。最初の2週間は外出もできない。去年までは携帯電話の持ち込みは禁止だったが、今年から許可になったのだという。次女から妻に、「自由時間が少しもない」とメールが入った。私には耐えられないことだが、4年間馬術部で鍛えた次女なら大丈夫だろう。

 そんなことを考えながら、早々と寝床に入ると、毎年グループで旅行に行っているTさんから電話が入った。「夏休みに入った最初の土日でどうですか」というので、「セブへ行くのでそこは無理です」と答えた。声がしわがれていて、思うように声がでない。

 久しぶりの電話で、いろいろ語り合いたかったが、こちらにその余裕がなく、「私をはずしていただいてもいいので、皆さんでどうぞ」と言うのが精一杯だった。そのあと、生徒の一人から、メールが届いた。しばらくこんなやりとりをした。

「学校て、いつからでしたか。すみません」
「9日からです」
「始業式だよね?」
「そうだよ」
「今週はないということだよね?」
「うん」
「9日は普段着でいいんだよね? ありがとうございます。くどくてごめんなさい」
「いいよ」
「ありがとうございました。先生て2年生の数学も教えてくれるの?」
「多分ね」

 メールの交換をしながら、イライラが募ってきた。頭痛と悪寒がますますひどくなってきた。こうなったらもうやけくそである。そのままコンピューターの前に座り、昨日の日記を英語に翻訳した。何かに夢中になっていると、その間だけは苦痛を忘れていることができる。

 訳し終えて、「今日も英語日記が書けた」という充実感は味わえたが、頭が割れるように痛くて、体調は最悪だった。寝床に入って、芭蕉の「夢は枯野をかけめぐる」という句を思い出した。

(今日の一首)

 風邪薬飲んでもきかず悪寒あり
 夢にうなされ枯野をめぐる


橋本裕 |MAILHomePage

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