橋本裕の日記
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私は子どもの頃から早寝早起きだった。これは4畳半に祖母と一緒に暮らしていたせいではないかと思っている。この祖母の口癖が、「早く寝なさい」だったからだ。
中学生になってSF小説が好きになり少し遅くまで起きていると、「目が悪くなるから、早く寝なさい」という。私のことを心配して言っているようだが、ほんとうはそうではない。自分が寝るのに部屋の明かりが邪魔なのである。私を早く寝かせて、自分もゆっくり寝たいということだ。それが証拠に高校受験のときも、大学受験のときも、祖母は「早く寝なさい」といい続けた。
私が高校受験に失敗したのは、山仕事に駆り立てた父と、私から夜の時間を奪った祖母のせいである。とこう考えて、この二人を恨んだこともあったが、まあ、これは私の逆恨みだろう。実のところ、山仕事と早寝早起きの習慣は、今日の私を作り上げる上で、大いに貢献していると思われるからだ。
早起きにはいろいろな功徳がある。大学受験のときも、朝のすがすがしい時間に集中的に勉強ができた。おかげで、高校受験で失敗した私も、大学には現役で合格している。だから私は祖母に感謝しなければならない。早起きの習慣ができたおかげで、大学時代は朝刊配達も苦労なくできた。これで軍資金を稼いで、私は大学院に進学した。
夜間高校に勤務するようになってからも、早寝早起きの習慣は維持している。11時近くに家に帰ると、そのまま布団に倒れこむ。そうすると10分もしないうちに高鼾である。そして朝は5時前に眼を覚ます。パソコンの前に座り、この日記を書く。夏場は書き上げたあと散歩だが、今は寒いので朝食のあとに散歩である。
毎朝日記を書く習慣は高校時代から続いている。おかげで私は文章を書くことが好きになった。これも早寝早起きのおかげだといえる。現在HPに残っている膨大な文章も、すべて早起きの習慣がもたらした成果である。
ここまで書いてきたら、5時40分になった。障子が白みはじめ、鳥のさえずりも聴こえてきた。こうして朝のすがすがしさを満喫できることが、早起きの何よりの功徳かもしれない。
(今日の一首)
早起きはたのしきものよ今朝もまた 日記を書けば小鳥のさえずり
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