橋本裕の日記
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愛知県知事選の結果は、トヨタを筆頭とする大企業と、創価学会の全面的な支持を受けた神田知事が、予想外の辛勝だった。石田さんが、あと、一歩およばなかった。
神田真秋 1424761 石田芳弘 1355713 阿部精六 160827
これをみると、石田さんと阿部さんの合計が神田さんを上回っている。もし共産党が自主投票にしていたら、あるいは逆転があったかもしれない。愛知県は景気が良い、失業率も低いということだが、私たちの暮らしの実態はそうでもない。
県民の年間所得はこの10年間で平均37万円も減っている。万博や国際空港、設楽ダムなどの大型公共事業に税金を注ぎ込み、県民一人当たりの借金はこの10年間で34万円から54万円に拡大した。県民へサービスも劣悪である。人口一人当たりの民生費は、愛知県は全国40位だ。
社会福祉費……38位 老人福祉費……37位 自動福祉費……36位 教育費……42位 衛生費……45位 老人福祉ホームの定員数……44位 高校進学率……47位(最下位)
とくに、愛知県は教育環境が劣悪である。高校進学率が全国47の都道府県で最下位なのがそのことを象徴しているが、児童生徒一人当たりの教育費や、教員一人当たりの児童・生徒数を見ても、そのことがよくわかる。
小学校(81万4千円)……42位 中学校(91万8千円)……46位 高校(101万5千円)……40位 養護学校(620万6千円)……46位
小学校(23.1人)……43位 中学校(19.4人)……46位 高校(16.6人)……46位 養護学校(2.4人)……42位
愛知県の生徒一人当たりの教育費は、全国平均とくらべて、小学校、中学校、高校で10万円あまり低くなっている。養護学校にいたっては、全国平均よりも250万円も少ない。ちなみに、福井県の養護学校の教員一人当たり児童数は1.35人である。愛知県の予算に占める教育費の割合は、87年度には31パーセントほどあった。それが神田県政が始まった99年度からは一貫して24パーセントを切っている。(愛高教情報1月号外)
愛知県の財政力は東京都についで全国第二位。国から補助金を受けていない唯一の県だが、その財政力は県民の幸せのために使われていない。全国のゼネコンのドル箱になっているだけだ。神田知事は今回の選挙結果を重く受け止めて、こうした大企業優先、弱者切捨て県政の現状を変えてほしい。
(今日の一首)
人々の幸せ願ふ政治家は いずこにありや国の宝ぞ
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