橋本裕の日記
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2006年12月17日(日) 母を見舞う

 昨日、ふたたび青春18切符を使って、福井の病院に入院している母を見舞った。母は水曜日に会った時と比べると、ずいぶん回復して元気そうだった。私の持参したフルーツゼリーもうまそうにたべてくれた。食欲が回復したようだから、これならもう大丈夫だろう。

 病床の母から、若い頃のことをいろいろと聞いた。私は母が結婚前に就職したのは銀行だと思っていて、「幼年時代」にもそう書いたが、よく聞いてみると「泉商事」という大きな繊維問屋だった。その他、いろいろと私の思い違いを訂正することができた。

 昨日の夜は、実家に泊めてもらうことにした。弟一家とひさしぶりにゆったりと一夜を過ごした。いつも盃に一杯の晩酌が、昨日は一合と少し熱燗で飲んだ。田舎でとれたという薇の煮付けや、仕出し屋から取り寄せた刺身の盛り合わせがうまかった。あれこれ話をしているうちに、12時を過ぎていた。

 今日は弟が母を病院に迎えに行き、一家でデパートに食事に行った。これは母のたっての希望なので、病院の医者の許可を取り付けて実現したが、デパートの食堂でも母は「ステーキ御膳」を注文した。とても病人とは思えない健啖ぶりだった。

「あんまり無理をすると、あとでつらくなるよ」
「無理はしないから、大丈夫」
「それでも、あとでつかれるよ」

 母はデパートで買いたいものがたくさんあるという。弟と4人の息子たち手分けして買うことになった。私は母の手を引いて地下の食品売り場に行き、母が「玉露」を買うのを見守った。母がカードで払おうとすると、弟がやってきて現金を差し出した。本当は私が払えばよいのだが、あいにく財布の中が淋しいのでしかたがない。なかなか思うように親孝行はできないものだ。


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