橋本裕の日記
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風車と言えばオランダが有名だが、現在デンマークにもたくさんの風車があるそうだ。それは風力発電のための風車だ。その数は6000をこえるという。95パーセントが個人所有らしい。
デンマークは1973年の石油ショックまで、エネルギー自給率は1.5パーセントしかなく、その大半を中東からの石油にたよっていた。しかし石油危機を境に、デンマークはエネルギー自給率向上にむけて走り出した。
77年にエネルギー税を新設して、石油と石油商品の価格を高くし、電力料金を上げることで、風力発電、太陽光発電、バイオマス発電の需用を喚起した。
この結果、エネルギー自給率はみるみる改善された。90年には54パーセントに高まり、現在は130パーセント以上になり、周辺国に電力を供給するほどのエネルギー大国になっている。
国内総生産も順調に伸ばしながら、しかも二酸化炭素排出量は1988年レベルより20パーセントも削減するなど、地球環境問題でも貢献している。しかも食糧自給率はなんと300パーセントだというから驚きだ。日本とは大違いで、国民がよほど賢いのだろう。
(参考文献) 「悪夢のサイクル」 内橋克人 文芸春秋
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