橋本裕の日記
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先日、青春18切符を買った。11500円で5日間使える。毎年、これを春と夏と冬に買って旅行するというのが、私の無上の楽しみになっている。
冬は12月10日から1月20日まで有効だ。あしたから1泊2日で若狭に旅をするので、さっそくそこで使う予定だ。明日は使えないが、10日はこれが使える。岐阜までご一緒する北さんにも1枚使って貰おう。これで千数百円はお得になる。この浮いた金で駅弁を買い、車中で食べるのもたのしみだ。
若狭は毎年冬に青春切符で訪れている。その他、琵琶湖湖畔も好きだ。近江の国とよばれたそのあたりには、なんだか若狭と同じふるさとの匂いが感じられる。そういえば、司馬遼太郎さんの「街道を行く」も始まりは近江の国だった。司馬さんはこう書いている。
<京や大和がモダン墓地のようなコンクリートの風景にコチコチに固められつつあるいま、近江の国はなお、雨の日は雨のふるさとであり、粉雪の降る日は川や湖までが粉雪のふるさとであるよう、においをのこしている>「街道を行く−近江」
そう、このやわらかで、なつかしい匂いで、私はいつも各駅停車の鄙びた旅に誘われるのだ。コチコチのコンクリートの文明ではなく、もっとやさしい、上等の酒のように、こころをあたたかくしてくれるなつかしさを求めて・・・。そしてそれはどこか郷愁を誘う、淋しい旅でもある。
さびしさの底ぬけて降るみぞれかな 丈草
昨日の朝、NHKの「おはよう日本」の中継で若狭高浜名物のふぐ料理が紹介されていた。中部地方の話題につづき、全国放送でも中継されていた。和田の民宿のきれいなおかみさんも出演していた。ひょっとして、この民宿かなとか、期待を膨らませた。懐かしい友人達との再会と、民宿のお料理がたのしみだ。
(明日の日記で旅の様子を書きます。更新は夜になります)
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