橋本裕の日記
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2006年12月07日(木) 仲直りして育つ子どもの心

 私の弟には4人の息子がいて、いつ訪問しても賑やかだ。下の子がやんちゃで、上の子にちょっかいをかける。そして最後には泣かされる。それでもしばらくすると、またけろりとして、上の子に足蹴りをする。

 こうした騒々しい芝居を見守るのも、大人の愛情である。子供たちも大人に見守られているので、安心して喧嘩ができる。私もうるさい奴らだなと思いながら、そうして元気よく育っていくわけだから、「喧嘩はあっちでしろ」といいたいのを我慢する。

 散歩の途中、小学生の男の子が道端の畑で喧嘩をしているのに出会った。ひとりが傘を持っている。喧嘩のやり方を知らないと大けがをするかも知れない。そう思いながら、足を止めて見守った。

 そこに、近所の老人が現れた。そしていきなり、「おい、へびがいるぞ」と脅かした。二人は「えっ」と身をすくまして、あわてて畑から出ていった。喧嘩のことは忘れたように、仲良く肩を並べていた。

 昔は「喧嘩両成敗」で、派手にやっていた。そして、喧嘩と仲直りを繰り返しながら友だちになった。喧嘩を奨励するつもりはないが、あまり神経質になると事なかれ主義になり、友達をつくる機会を奪われるのではないかと思う。


橋本裕 |MAILHomePage

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