橋本裕の日記
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| 2006年11月02日(木) |
いじめを生む競争社会の歪み |
新聞を開くと、いじめられて自殺した子供の記事が目につく。そして学校の対応が適切でないとして批判を受けている。教師をしていて、もっともつらいのがいじめだ。
私の長女も、次女もいじめを受けたことがある。特に次女は中学時代にとてもつらい体験をした。ストレスで髪の毛がちりじりになったことがある。
私も小学生のとき、いじめを受けた。クラスでいじめが絶えなかった。私は当時クラス委員をしていたが、いじめに荷担させられた。それを拒んだところ、いじめが始まった。
学校に行くのがいやで、ある日、家出をした。夜中に駅にいるところを警察に補導されて連れ戻されたが、両親に打ち明けることができなかった。その後、いじめられた級友たちと話し合って、親玉の少年を孤立させた。これは、ちょっとした民主革命のようなもので、今思い出しても小気味がよい。そのいきさつを「幼年時代」に書いておいた。
私の経験では、いじめられる方ばかりではなく、いじめる方も弱者の場合が多いようだ。そして、いじめた方にも心の傷が残る。だから単純にいじめる側を罰すればよいというものでもない。
いじめをなくすには、いじめを許さない雰囲気を作り出さなければならない。そのためにも、競争に勝つことよりも、お互いが助け合って生きることを優先させる社会を、みんなで協力して作り上げたいものだ。
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