橋本裕の日記
DiaryINDEX|past|will
去年の夏に1日2食を実行し、1ケ月で大幅に体重を減らした。70キロ近くあった体重が今は60キロを割り込んでいる。一時は180近くあった最高血圧も大幅に下がった。血圧降下剤を飲まなくても140を切るようになった。
そこで薬を飲むのを止めていたが、先日、かかりつけの病院へ行ったら、血圧が高いといわれた。たしかに上が150、下が100を越えている。 「おかしいな、最近は安定していたのですが」 「でも、高いですよ。薬は飲んで下さいね」 「すぐにまた下がると思うのですが」 「下がるかも知れませんが、上がるかも知れません。あぶないですよ」
私はダイエットの話をし、食事療法や運動で血圧を下げたいと言ったが、この女医さんは「それもいいですが、薬も飲んで下さい」と、あくまで私に薬を飲ませたいようだ。血圧は心身の置かれた状況でだれでも変動する。問題は安静時の値ではなく、ストレスがかかったときの値だと、彼女が言う。
たしかに彼女の言うことにも一理ある。しかし、薬を飲むと血圧が下がりすぎて、眠くなることがある。去年の夏のように脳梗塞が起こらないとも限らない。そう反論したが、彼女は譲らない。仕方がないので、「それでは半分に割ってのみます」と譲歩した。「ええ、半分でもいいから、飲んで下さいね」と、女医さんも顔の表情を和らげげた。
この女医さん、なかなか熱心である。この病院には他にも医者がいるが、たまたまこの女医にあたってから、予約を入れるようになった。女医の方から、「次はいつにします?」と訊いてくる。「そうですね」と私もつい、これに応じてしまう。
薬は自主的に減らしたり、やめたりしていたので、かなり余っている。しばらくは病院へ来るのを控えてもいいのだが、熱心な女医さんを前にして、何となく言いづらい。まあ、月に一度くらいは、この女医さんに体を診て貰ってもいいか、と思ってしまう。
診察室を出てから、待合室の電子血圧計でもう一度計り直してみた。案の定、上が130,下が84しかない。まったく正常な血圧だ。これで薬を飲んだりしたら、かえってあぶないのではないかと、また不安が蘇ってきた。それにしても、この女医さんに聴診器を当てられたあと、血圧を測って貰うと、いつも値が高く出る。これも不思議なことだ。
|