橋本裕の日記
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昨日は妻と二人で、岐阜県の円原川までドライブした。9時半頃に家を出て、岐阜市や山県市を抜け、目的地についたのは11時頃だった。ここは所々の岩場から清水が吹きだしている伏流水の名所である。しかし人はほとんど来ない。
私は4年ほど前に、かっての同僚の一人からこの場所を教えて貰い、それから妻とたびたび水を汲みにきている。水に足を浸けると、真夏でも凍えそうである。透き通った清流の岩蔭に、よしのぼりが住んでいて、これを捕まえて家の水槽で飼ったこともある。
いつもは途中でおむすびを買い、清流のほとりで食べるのだが、昨日は家から持参したメロンやまんじゅうを食べた。それから伏流水をペットボトルに汲んだ。汲みながら妻と私は「おいしいね」と言いながら飲んだ。清流が体の中を流れるような爽やかさだった。
谷山の緑が美しく、初蝉の声も聞いた。最初は「かじかがえる」の声かと思ったが、たしかに蝉の声のようだった。こんなに早く蝉の声が聞けるとは思っていなかった。もちろん蝉の姿は見えない。
帰り道、鰻屋に入って、すこし豪勢に「櫃まぶし」を食べた。おいしかった。指示通り、3回にわけて食べた。腹八分目の食事を心がけているが、残すのは勿体ないので、すべて平らげた。小食の私には腹12分目くらいの食事になった。そのかわり、夕食はなしである。
家に帰って、水槽を眺めていると、妻が虫眼鏡を持ってきた。水槽の中にシマドジョウの子供がいるのだという。この春に生まれて、外の水槽で飼っていたが、いくらか大きくなったので、室内の水槽に移したばかりらしい。
虫眼鏡で覗くと、たしかにユーモラスな顔をしたシマドジョウの子供がいた。数年前に同僚の先生からもらった3匹のなかにメスが1匹いて、そいつの卵が孵化したらしい。水槽の中で毎年大量に孵化していた可能性があるが、みんなメダカや親ドジョウに食べられたのだろう。
この春、妻が水を交換するとき、細い針のような稚魚を見つけた。今年はメダカが少なかったので、たまたま生き残ったのだろう。水槽の中でドジョウの子供が産まれるとは思っていなかった。これで水槽を眺める楽しみがまたひとつ増えた。
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