橋本裕の日記
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2006年05月05日(金) 子供の日

 朝の散歩をしながら、鯉のぼりを見る。青空を泳ぐ鯉のぼりはさわやかで美しい。しかし、少子化の影響か、鯉のぼりの数も最近はめっきり少なくなったようだ。今日はこどもの日である。鯉のぼりもそろそろ見納めだ。

 妻の実家では毎年こどもの日にちまきを食べる。今年も妻は実家に帰り、義母が買ってきたちまきを食べるつもりのようだ。妻の他に義兄の一家もやってくる。私は先日、潮干狩りのときに顔を出しているから、今日はパスをしようと思う。二人の娘たちも、それぞれ忙しいようで、わが家からは妻だけが参加することになった。

 わが家でも毎年、こどもの日にはちまきを食べる。今日もたぶん妻が実家からもらったきたのを夕食代わりに食べることになるのだろう。娘たちは来るかどうかわからない。最近は妻と二人で食べることが多い。

 ところで、ちまきはもともと武士が戦をする時のための携帯食だったそうだ。竹には抗菌作用があるので、その笹の皮でオニギリを包み、腰にぶら下げて戦場に赴いたのだという。平和時になっても、保存食としてこれが残った。こどもの日にこれを食べるのは、戦国時代の武将にあやかり、立派な男子に育ってほしいという願いからだろう。

 鯉のぼりといい、ちまきといい、こういう風習はこれからも残ってほしいものだ。これを見たり、食べたりすると、子供の頃を思い出して、なつかしい気分になる。幼稚園で鯉のぼりを作り、小さなちゃぶ台を囲んで、父や母や弟と一緒にちまき食べた、セピア色の記憶がほのぼのと蘇ってくる。


橋本裕 |MAILHomePage

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