橋本裕の日記
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2006年04月27日(木) 演劇部の顧問

 今年から演劇部の顧問になった。部員7名のうち、5人は私のクラスの女生徒である。あとは同じ1年生の女生徒と、4年生の男子生徒。じつは演劇部は去年までうちの学校にはなかった。今年私のクラスの生徒を中心に希望が出たので、新たに部を立ち上げたわけだ。

 毎日、授業後図書館で9時半まで練習している。私は演劇はまったくの素人だが、部長のM子は中学時代演劇をしており、いろいろなノウハウを知っている。彼女を中心に、まずは基礎的な発声の練習からはじめた。

 演劇には素人だが、興味があるし、秋の文化祭でどんな作品が発表できるか、少し楽しみである。夏休みには合宿をしようという話も起こっている。夏には3週間セブへいくつもりだが、合宿をするとなるとこの計画を縮小しなければならないかも知れない。

 私は教師生活をあと4年で引退しようと思っている。これまで部活の顧問といえば、テニス部か卓球部くらいだった。私の夢は文芸部をつくり、生徒と一緒に小説や詩を勉強することだったが、これはもう無理だろう。そのかわり神様は私に演劇部の顧問をお与え下さったわけだ。いずれにせよ、新しいことに挑戦するというのは、とてもうきうきしていいものだ。

 私のクラスはこの演劇部の生徒たちが核になってまとまりができつつある。毎日学級日誌を書くのも、授業の後の黒板を消すのも彼女たちだ。学習にも積極的で、数学を教えあっていたりする。元気がよくて、明るい彼女たちの弾んだ様子を眺めていると、こちらも元気が出てくる。

 演劇部でただ一人の男子部員の4年生の男子生徒は、彼女たちのそんな積極的な様子に惹かれて入部した。部長のM子にしごかれて、まじめに発声練習をしている。今後、いろいろな問題が起こってくるだろう。しかし、そうした困難を乗り越えることで、部員も顧問の私も成長することができるし、お互いの絆も深まっていくことだろう。

 ところで昨日は私の56歳の誕生日だった。妻と娘が別々に誕生祝いのケーキを買ってきてくれた。驚いたことに、演劇部の女生徒から誕生祝いをもらった。家に帰って包みの箱を開けてみると、靴下が二足入っていた。生徒から誕生祝いをもらうことは予期していなかったので、とてもうれしかった。


橋本裕 |MAILHomePage

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