橋本裕の日記
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昨夜遅く、妻が台湾旅行から帰ってきた。名鉄の黒田駅まで迎えに行くと、荷物が倍以上にふくれあがっていた。おみやげをたくさん買ってきたようだ。「あなたにも、すばらしいのを買ってきたわよ」という。
家について、お土産のお菓子を食べていると、「これがお土産。一番高かったのよ」と箱を渡してくれた。開けると、陶器製のきれいな水鳥だった。よく見るとそれはオカリナになっていた。
妻は店員がオカリナを吹くのを聞いて、すっかりその音に魅了されたのだという。見た目も綺麗なので、ためらわず、それを私への土産にすることに決めたようだ。どんな音色が出るのだろうと、さっそくためしてみた。
普通のオカリナと指を置く位置が違っているので吹きにくい。なかなか澄んだ音が出なかった。「ドレミファソラシド」の音だけ確かめて、書棚の中に飾った。吹きこなすには時間がかかりそうだが、それまでは置物として眺めているのもいい。
私はオカリナをすでに二つもっていた。その一つを取りだして、久しぶりに吹いてみた。「荒城の月」「ドナドナドナ」「隅田川」など。ところが、どれひとつとしてまともに吹けない。やっと吹けたのがベートベンの「喜びの歌」だった。
そういえば、この一年間、オカリナを一度も吹いていなかった。以前、車で通勤していた頃は、途中で木曽川の堤に車を停めて、毎日のように吹いていたものだ。そのころは10曲以上暗譜で吹くことができた。少し練習すれば、また指が記憶を取り戻すだろう。これからは散歩の伴侶に、オカリナを持っていこうかと思った。
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