橋本裕の日記
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2006年03月22日(水) 見れど飽かぬかも

 昨日は青春18切符を使って、若狭小浜へ行ってきた。小浜には小学生の頃、2年半ほど暮らしただけだが、私はこの小さな港町がことの他気に入っている。川のほとりにある城跡にのぼると、港が一望できる。河口にウミネコが群れていた。繁殖期なのだろうか、さかんに羽ばたきをして鳴いていた。

 若狭なる小浜の町に今日もきて
 港の小舟見れど飽かぬかも

 町を歩いていると、古い家並みや倉が目につく。路地裏には私の少年時代とかわらないゆったりした時間の流れが感じられて、それだけでもうやさしい気分になる。「見れど飽かぬかも」と思わず歌いたくなった。

 私はデジカメを持参していた。撮りたい景色がたくさんあった。しかし、小雨まじりのあいにくの天気で、今回は撮るのをやめた。どうせ撮るのなら、最高の写真を撮りたい。いずれ写真集として、このHPにも載せたいと思っている。

 小浜へ来たときには海岸道路に面した「ごえん」という店で昼食をとることにしている。ちなみに昨日食べた「お造り定食」は1050円で、刺身の盛り合わせと、焼き魚、わらびの小鉢、たくあん、味噌汁である。刺身も甘えび、いくら、マグロ、いか、ぶり、タコと豪勢でおいしい。

「ごえん」を出て、海岸道路にそって10分も歩くと、市場(若狭フィッシャーマンズ・ワーフ)にくる。そこの二階に「海幸苑」という日本料理のレストラン・喫茶があり、ここでも刺身など新鮮な魚介類の食事が手頃な値段で楽しめる。私はまだこちらで食べたことはないが、一度ためしてみたいと思っている。

http://wakasa-fishermans.com/contents/ryori.html

 3時半の電車に乗って帰路についた。来るときとは反対側の山よりの風景が見える座席に腰を降ろした。そこのろから薄日が差し始め、早春の山里の景色が美しかった。ちょうど梅が盛りのようで、農家の庭先や畑に白やピンクの花がほんのりと咲いていた。

 青春18切符の旅は、途中、電車の中で読書をするのも楽しみだ。昨日はグレッグ・パラストの「金で買えるアメリカ民主主義」(角川文庫)を読んだ。アメリカ民主主義の実態が赤裸々に描かれていて、とても興味深い内容の本だった。いずれ日記で紹介したい。


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