橋本裕の日記
DiaryINDEX|past|will
昨日は同僚のM先生に誘われて、伊勢の近くの榊原温泉に行ってきた。お天気がよくて、ドライブ日和だった。実は先週の土曜日もM先生の車で美杉温泉に行ってきた。まだまだ寒いが、啓蟄も過ぎて、私も家にじっとしていられなくなった。
美杉温泉もそうだったが、土曜日だというのに閑散としている。しかし、この観光地らしくない山里の鄙びた感じがなんともよい。車の中で私は万葉集の春の歌を何首か口に出して唱った。じつはM先生は国語科の先生である。しかし、万葉集についての知識はあまりないようだ。
うらうらと照れる春日にひばりあがり 心かなしもひとりし思えば
もののふのやそ乙女らが汲みまがふ 寺井の上のかたかごの花
榊原ホテルの前に立ったとき、前任校の数学科の旅行でここに来て、一泊したことがあるのを思い出した。そのホテルの温泉に入りたかったが、入浴料が何と1000円もするので断念した。
近くのグランドホテルに移動すると、こちらの方は入浴料が400円と破格に安かった。こちらも大きなホテルで、浴場も大きくて伸び伸びと手足をのばすことができた。露天風呂がないのは残念だったが文句は言えない。何度も温泉につかって、からだの芯まであたためた。
温泉のお風呂からあがったあと、ホテルの体脂肪計ではかってみた。体重はまた少し減って57.8キロである。そして脂肪率は16.5パーセントで、ベスト健康体ということだった。株価は下がりっぱなしだが、やはり健康なのが一番うれしい。
榊原温泉を出て、伊勢の方に車を走らせた。そして「昭和の懐かしい味」という看板を出していたラーメンのチェーン店でラーメンを食べた。醤油味ラーメンが290円で、つでに餃子も注文しましたが、あわせても440円だった。
M先生から温泉に誘われたとき、「予算は1000円までだからね」と念を押したが、これで見事に予算内におさまった。高速道路の代金も、ガソリン代もM先生に押しつけてしまったが、これは貧乏人の私と旅行する人の宿命だと思ってあきらめてもらうしかない。
ところが、それから伊勢名物の「へんば餅」を700円で買ってしまった。やはり甘いものの誘惑には勝てない。それに自分だけ温泉気分を楽しんでいては、家で留守番をしている妻に申し訳ない。
9時頃家に帰ってくると、妻はさっそくお茶を入れて、一緒に食べてくれた。 「これ、おいしいのよね。前にも買ってきたでしょう」 と妻にいわれたが思い出せない。数学科の旅行の時、同じ店で買ったのだろう。
お昼にラーメンを食べただけなので、お腹も空いていた。2個の「へんま餅」が私のおそい夕食になった。伊勢名物といえば「赤福」があるが、「へんば餅」の素朴な味もよかった。
今日も天気がよさそうなので、妻と二人で琵琶湖にドライブしようかと思っている。今日のお昼は、琵琶湖で鳥たちの様子を眺めながら、おむすびでも食べることになりそうだ。
|