橋本裕の日記
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2003年07月08日(火) ヒヨドリの歌

 十数日前に、家の前の路上で、羽を痛めて倒れていたヒヨドリを拾った。さっそく鳥かごで飼うことにした。ピー子という名前を付けて、妻と娘と3人で可愛がった。

 ピー子はわが家の琵琶の実が一番の好物。それからミカンやトウモロコシ、パンも食べる。妻が市販の野鳥の餌も飼ってきたが、こちらはあまり好きではないようだった。

 先日、元気を回復したので、逃がしてやった。ビワの実はもうすっかりなくなっていたので、妻がピー子のためにミカンやトウモロコシ、パンを琵琶の木の葉陰に置いてやった。

 ときどき、ピー子がやってきた。先日も雨の中、枝に差したミカンを食べていた。しかし、やがて姿がなくなった。親鳥が探し出して、連れて行ったのかもしれない。そんなことを考え、ピー子の無事を祈りながら、こんな短歌を詠んだ。

  うずくまるヒヨドリの子は羽痛め空の青さを見つめていたり

  わが庭の琵琶の実を好くヒヨドリは籠の中でも食べてさえずる

  傷も癒え庭に放せば籠の鳥初夏の光りにつばさ広げる

  鳥籠も淋しくなって妻とわれ琵琶の木を見る青葉がそよぐ

  琵琶の木にいつか実はなし木洩れ日の小枝のちかくミカン置きたり

  雨の日に梢を見れば濡れそぼち鳴くはヒヨドリピー子が来たり

  ピーちゃんが来れば楽しいそよ風にミカンとパンも木陰でゆれる

  ヒヨドリを見ればピー子を思い出す琵琶の木を見てひとり口笛

 友人のeichanの家の庭ではヒヨドリが巣を作るらしい。5月には巣離れをするが、柿の実が好物で、秋になると群でやってくるという。わが家に柿の木がないのが残念だが、私の口笛を聞いて、いつかまた元気な姿を見せてくれるかもしれない。eichanから素敵な短歌を頂いたので、紹介しよう。

  金木犀ヒヨドリの巣を守る親鋭き視線を吾に浴びせぬ

  五月晴れヒヨドリのヒナ巣離れす親は付き添い並びて飛びぬ

  さ庭にはヒヨドリピーピー群れ来たり熟しの柿を突っつき食べる

(去年の「一日一句」につづき、今年は「一日一首」に挑戦しようと思ったが、忙しさにかまけて果たせなかった。しかし、これからも折に触れて短歌を詠み、この日記帳や「短歌らくがき帳」で紹介したいと思っている)


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