橋本裕の日記
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卒業生を送り出して、二ヶ月がたった。進学したもの、就職したもの、みんな元気でやっているか気になるこの頃である。先日、大学へ進学したS君がやってきて、「K君が悪戦苦闘しているみたいだよ」と言っていた。K君は老人福祉の施設に正社員として就職した。大変な仕事だが頑張ってほしい。きっとそのうち、一回り逞しくなって学校に遊びに来るのではないかと期待している。
K君に限らず、どこの職場も新人は大変に違いない。給料をもらって働くということは本当に辛抱がいることである。学生時代のようなわけにはいかない。職場の人間関係もなかなかむつかしく、気苦労もあるのだろう。そんなことを考えていたら、就職したF子から手紙をもらったので紹介しよう。
<毎日やはり大変です。何もかもが大変だし、仕事もむつかしいし、電話の内線も外線もうまくできないし……。毎日自己嫌悪です。 最初からちゃんとできる人なんていないんだけど、やはりできないとへこみます。仕事も辛いけど、人間関係も大変です。みんなイイ人ばかりでいいんですけど、今まであった輪の中に入っていくのはすごく難しいです。 社会人になることは大変だっていうことは学生の頃から分かっていましたが、いざ、その状態になるとやっぱ辛いです。 今はすごく高校生に戻りたいです。のんびりと毎日普通に学校に行って、友だちと話して、家帰っての生活がすごくよかった。まあ、現実には戻れないんですけど……。 でもまだまだ始まったばかりだし、これからまだまだ大変なことばかりだと思いますが頑張ります>
さて、彼女にどんな返事を書こうか、今その文面を考えている。たとえばこんなことを書いて、彼女を励ましてやろうかなと思う。
<お手紙拝見。読んでいてなつかしかった。二十数年前、僕が教員になった頃を思い出したよ。やっぱり、最初は大変だったからね。分からないことばかり、そして失敗ばかり、はずかしいこと、くやしいことばかりだった。でも、そこを乗り越えると、少しずつゆとりができる。
僕が思うに、働くと言うことは、単に給料を貰うためだけじゃない。自分だけのためだけじゃなくて、これは一つの社会貢献じゃないかな。自分の足で自立して歩くことは大変だけど、人の世話になって安閑と生きていてるより何倍もすばらしいことだと思うよ。
だから、へこたれずにがんばってほしい。F子さんなら大丈夫。自分でも声が大きくて、元気が取り柄だって言っていただろう。いつもの笑顔さえ忘れなければ、職場でも好かれるよ。絶対大丈夫だ。応援しているよ>
さて、今日から一泊二日で福井に帰省する。父と祖母の十三回忌に出席するためである。したがって明日の日記の更新は夜になるだろう。日記を書く秘訣はひとつしかない。すなわち「毎日書くこと」である。だから疲れていても、日記は欠かさずに書きたいと思っている。
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