橋本裕の日記
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2003年04月12日(土) 911テロの真相

 911の本当の黒幕は誰かと言うことは、資金の流れを遡っていけば分かる。たとえば911実行犯の主犯格だったとされるモハマド・アッタにテロ資金を提供していたのはだれか。

 アメリカCNNテレビは2001年10月6日の報道で、1999年のインド航空機ハイジャック事件で人質と交換に釈放されたイスラム過激派のサイード・シェイクが、ムスタファ・モハメド・アーメドの名前を使い、10万ドル以上の資金をパキスタンから911主犯格のモハメド・アッタに送っていたと報じている。FBIの調査によれば、彼はアルカイダの幹部だという。

 サイード・シェイクからアッタへの送金は、911実行犯がアルカイダの一味だったことを示す唯一の根拠だが、問題はこのサイード・シェイクに資金を提供していたのはだれかと言うことだ。実はそれがパキスタンのISI(統合情報局)のマフムード長官だということが分かっている。2001年10月7日、パキスタンのムシャラフ大統領はFBIからこの情報を突きつけられて、彼を解任しているからだ。

 当時のインドとパキスタンの新聞は「マフムード将軍の指示で、911実行犯のアッタに10万ドルが送金されたことが分かった」と書いている。欧米の新聞もまた「「マフムードらがアフガニスタンのタリバンと親密な関係」に言及し、アメリカ政府もこれを証拠に、タリバンやアルカイダこそ事件の主役だと主張した。

 しかし、ここで見誤ってはいけないのは、マフムード長官の黒幕がタリバンやアルカイダではなく、タリバンやアルカイダの黒幕がマフムード将軍だったということである。欧米のマスメディアはこのことを報じなかった。アメリカ当局の主張するまま、アルカイダやタリバンが黒幕であるような書き方をした。タリバンとパキスタンの力関係を完全に見誤っている。

 実は話はここからが本題である。マフムード将軍の背後には誰がいたのかとということだ。それはなぜアメリカ政府は、パキスタン当局が911事件に関与していたことを不問に付したのかということを考えれば見当がつく。つまり、マフムード将軍の背後には、実はアメリカ政府がいた。ちなみにISIはパキスタンの「影の政府」と言われており、マフムード長官は影の大統領という立場だった。そしてISIをここまで強力にしたのは、このこの組織の背後にアメリカのCIAがいたからである。

 911事件当時のマフムード将軍の動静を見てみよう。パキスタンの「カラチ・ニュース」によると、マフムード長官は911事件が起きる一週間前の9月4日からワシントンを訪問し、CIAのテネット長官のほか、国防総省やホワイトハウスの国家安全保障会議(NSC)の要人たちと相次いで会談している。

 ニューヨークタイムスによると、911の当日、ハイジャックされた飛行機が次々と世界貿易センタービルに突っ込んでいる最中にも、マフムード長官はアメリカ議会にいて、上院のボブ・グラハム議員ら諜報問題委員会のメンバーと会合を持っていたのだという。つまり、事件の資金提供者がアメリカ政府の諜報関係議員と会談している最中に、そのテロそのものがおこったわけだ。

 ところで、ISIのマフムード長官から依頼され、911事件の主犯格とされるモハマド・アッタに送金をしていたサイード・シェイクは、その後、このアメリカ政府とISIの関係を追っていたアメリカのウォールストリート・ジャーナルのダニエル・パール記者を誘拐殺人した容疑で昨年2月に逮捕されている。この奇怪な事件について、ジャーナリストの田中宇さんは、「田中宇の国際ニュース解説 2003年3月27日号」のなかで、次のように述べている。

<パール記者は、911事件とISIの関係を深追いしようとして、逆にISIのエージェントと目されるサイード・シェイクらに誘拐されたという展開だった可能性がある。こうした不可思議な状況を総合すると、911事件の真相を握っているサイード・シェイクは、911に関する暴露発言を行う可能性があるので、ISIとムシャラフ政権によってパール記者誘拐の容疑を着せられ、生涯獄中に閉じ込められることになった可能性がある>

 ちなみに、イスラエルの諜報機関モサドは911直前の2001年8月23日、CIAに対し「アメリカ在住の19人のテロリストが間もなくテロをやりそうだ」と通告し、テロ容疑者のリストまで渡している。そのリストには、モハマド・アッタなど、911事件の容疑者とされたメンバーの名前が乗っていた。このことから、CIAもまた事前に実行犯の動きを確実に掴んでいたとみられる。これを阻止しなかったのは、政権上層部の特別な政治的判断のよるものだろう。

 911事件でハイジャックされ貿易センタービルに突っ込んだアメリカン航空11便には、イスラエル軍の特殊部隊「サエレト・マトカル」の元メンバーだったダニエル・ルインという男が乗っており、機体がビルに突っ込む前にハイジャック犯のひとりに刺殺されたことが機内からの乗客の通報で分かっている。実行犯の動きをつぶさにウオッチしていたモサドはCIAやアメリカ政府にテロ阻止の意志がないことを知っていて、独力でこれを阻止しようとした可能性がある。

 こうした事実関係からあきらかに見えてくるものは何だろう。それは911テロにアメリカ政府そのものがかかわっていた疑惑だが、残念ながらアメリカのマスコミは当時こうした事実を伝えただけで、疑惑の真相に迫ろうという姿勢は見られなかった。パール記者の誘拐殺人事件もショックだったのだろうが、何が何でもアルカイダとイラク・フセインを潰したいというホワイトハウスからの圧力や脅しもあったのだろう。

 マスメディアはその習性として小さな悪は暴きたてて正義派ぶりを演出するが、本当に大きな悪はそのままにしておく。つまり狼少年の逆を行くわけである。日ごろは正直者をよそおい、権力を批判して、民衆の味方であると信じ込ませておいて、もっとも大事なところで民衆を裏切るのである。かくして巨悪と大嘘は歴史の闇に葬られる。

(参考サイト) http://tanakanews.com/d0408mi6.htm


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