橋本裕の日記
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2003年04月02日(水) 米国はイラク戦争で敗北する

「イラク戦争―元国連大量破壊兵器査察官スコット・リッターの証言ブッシュ政権が隠したい事実」(合同出版、2003年)の著者で、弾道ミサイル技術の専門家として米軍で12年間、軍事諜報業務に従事した経歴を持つ元・国連兵器査察官のスコット・リッター氏は、3月25日、アイルランド・ラジオのトゥナイトショーで、「米国は対イラク戦争で敗北する」という予測を述べた。「前進を続けた米英軍はバグダッドの郊外で立ち往生してこの首都を陥落することはできないだろう」というのだ。その内容を紹介しよう。

<彼らだって戦いますよ。アメリカの十字軍きどりの不信心者たちが聖なるイラクに侵略して暴虐を行なえばね。そして彼らも我々に抵抗してくるでしょう。強力に抵抗してきますよ。我々はイラクを“解放”してるんじゃないのですよ。実際やってるのはイラクの“破壊”なのですから>

<昨年の秋に論文を書いて、そこでまさにこうなることを予測してました。いくつかの分析についてはあまりにもぴったり的中しているので、驚いているくらいですが。アメリカかかくも厳しい窮状に陥ったのは、いろいろと理由はありますが、まずもって、国防総省には、イラクから逃げ出してきた連中の、あれこれと吹聴しまくる、じっさいその通りなんですが、……まあ言ってみれば“たわいもないおしゃべり”を信じている人間があまりにも多いと、サダム・フセインを敵視する話をね。そうした“脱国者”にしてみれば、まずもって【A】イラクを解放することこそ米国の役割であり、【B】イラクにいる国民たちも我々が出ていってサダムから解放されることを切望していると、まあそのように考えているわけですよ>

<だけど現実はきびしい。大金をはたいてイラクに“救援”に出かけていけば町々で民衆の歓迎をうける、なんて甘い期待を抱いて出ていったはいいが……ごらんなさい、我々は弾丸と爆弾に“歓迎”されてるのが現実じゃないですか。彼らは、アメリカの十字軍きどりの不信心者たちが聖なるイラクに侵略して暴虐を行なっているから、抵抗しているわけです。これからも我々に抵抗してくるでしょう>

<我々がいかに多くのイラク人を虐殺しようが、アメリカはこの戦争に負けます。そして最終的にはアメリカ軍は尻尾を巻いてイラクから逃げ出すでしょう。それが私の予測です。残念ながら、我々はイラクの人々にたいして途方もない数の殺戮と破壊を行ないつつある。アメリカの兵士と海兵隊はその償いをするはめになるでしょうね。ついでにいえば、イラクに行かずにふんぞり返って、口先だけでアメリカ国民を鼓舞してイラクに送り込んで人殺しをやらせている者どもは全員、自分の行ないを恥じるべきですよ>

<たしかに我々は膨大な数のイラク人をかたっぱしから殺す能力を持っていますし、じっさいそれが実行されるでしょう。だけど申し上げておきましょう。じつは我々は、イラクで戦うに足る戦力を持ってはいない。正確に言えば、今回の戦闘で勝利するための戦力はね。だからかなりの戦力補強を行なわねばならなくなるはずです>

<アメリカ軍の部隊展開の目下の方針は、こんな臆断にもとづいているのです。イラク軍は降参するにちがいないし、イラクの民衆は我々を歓迎してくれるに違いないし、国際社会も応援してくれるに違いない、とね。だけど実際に起きているのはその正反対だ。我々はといえば、イラク現地に上陸した兵士は12万人にも満たない。これが2300万人もの国民を相手に対決しようとしている。しかもそのうちの約700万人がなんらかの武装をしており、おまけに都市部に集中しているのです。我々はこの戦争には勝てません>

<我々はバグダッドの郊外まで行って、そこで立ち往生するでしょう。このいくさは、絶対的な泥沼にはまりますよ。私の予想がはずれてくれればいいと思いますけどね。これから命を落とすアメリカの同胞のことを考えればね。だけどあいにく私は海兵隊に12年間勤務してきたベテランだし、第一次湾岸戦争では実際に戦闘経験がある。戦争がどういうものか知っているのです。国を守るとはどういうことか、もね>

<これは間違った戦争です。だってアメリカ合衆国の防衛にはなんら関係がないからね、イラクは大量破壊兵器を持っていませんよ。ブッシュ政権が途方もないウソで押し通して国際社会を騙した。アメリカ国民をもね。しかしもはや我々はイラクに兵を送ってしまった。ごくごくわずかの右翼の新保守主義の連中の思惑を実現するためにね。リチャード・パールとか、ポール・ウォルフォウィッツとか、ディック・チェイニーとかいった連中のためにね。けっきょく我々は、こういう連中が国の外交をハイジャックするのを、許してしまったのですよ>

 アメリカのフォックス・ニュースは相変わらず好戦的で、愛国的なニュースを流して、アメリカ国民を戦争へと煽り立てている。前にも日記で紹介したが、FOXのオーナーはメディア王とよばれるオーストラリア人のマードックである。イラクに兵士を送っているのは米英豪の3ヶ国だが、いずれの政権もマードックが影で支えている。リッター氏のような発言はアメリカのメディアではまず放送されないだろう。

(参考サイト)http://www.asyura.com/0304/war29/msg/110.html


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