橋本裕の日記
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昨日は、とうとうクラスの女生徒を泣かせてしまった。彼女は明日の日曜日、大学のAO入試がある。それに向けて面接指導をしたが、志望の動機が言えない。「何をいままでやっていたんだ」といつになく強い口調で叱ってしまった。
最近、体調が悪い。昨日も歯茎が腫れて、食事ができないくらい奥歯が痛かった。午後は年休を取って帰りたかったのだが、業後に面接指導と数学の補習があり、がまんをしていたのである。おまけに、調査書を6人分つくり、推薦書も一通書いた。授業に行くと、どのクラスも騒がしい。体調が悪いだけに、かなりしんどい一日だった。
おまけに、この連休は二日間とも部活の練習と県大会の試合で潰れる。ゆっくり体を休めそうもない。連休前の金曜日だというのに、少しも解放感がなく、むしろ出張願いを書いたり、余計な書類まで用意しなければならない。交通費の請求方法が変わって、JRや地下鉄の運賃まで自分で調べて書類を書かなければならない。
さらに美術の先生から、ある生徒の態度が悪いので注意をしてくれ、事務からは9月分の授業料が未払いだがどうなっているのとか、ひっきりなしに悪い情報が入ってくる。教室に行くと掃除が手抜きで、ゴミ箱からゴミがあふれたままになっている。こうしたことが重なって、帰りの終礼のときの私の気分は最悪だった。
そのあとの面接指導だった。しかも15分後には数学の補習が控えて、私は少し焦っていた。心にゆとりがないので、強い口調になり、泣き出した女生徒を見て、ますますいらいらが高じてくる。 「しかたがないな。明日土曜日だけど朝10時に学校に来なさい。先生は部活だからね、テニスコートにくるんだよ。そこで特別に指導をしてあげるからね」それだけ言って、あたふたと教室を後にした。
家に帰って、夕食の後、風呂に浸かっていると、ようやく気持がほぐれてきた。そして、なきべそをかいていた女生徒のことを思いだし、気の毒なことをしたなと思った。もともと能力の高い生徒ではない。プレッシャーで思うように言葉が出なくて、自分でも歯がゆい思いをしていたのだろう。担任の不機嫌な叱責で、彼女は受験を前にして、ますます自信を喪失したのではないだろうか。
今日も私の体調はあまりよくない。歯茎は痛いし、おまけに熱っぽく、頭痛までしている。しかし、昨日の反省をふまえて、なるべくやさしく彼女に接してやろう。彼女に今必要なのは、自信であり、自己肯定感である。このままでは、面接の本番で言葉に詰まって、泣き出しかねない。
<今日の一句> ただひとり 寝ころんで見る 鰯雲 裕
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