橋本裕の日記
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映画「カンダハール」(モフセン・マフマルバフ監督)をビデオで見た。アフガンの現実が痛いほど伝わってくる映画だった。厳しい自然と社会の中に生きる人間がよく描かれていて、映像も印象的で秀作だと思った。
その少し前に、NHK教育テレビの「心の時間」をたまたま見た。そこに出演していたお坊さんが、全国を行乞しながら、ひたすら吹いていという尺八の曲を聴かせてくれた。「手向け」という悲しくて美しい曲である。「カンダハール」を見ながら、ふと、尺八の音色が思い浮かんだ。
そのお坊さんは、まだお坊さんになる前の大学生の頃から、、尺八を吹いていたらしい。人生の問題に悩み、あるとき尺八を持って、四国や北陸を行乞したのだという。私はその話しを寝床の中で寝ころんで聞いていたが、尺八の「手向け」が始まると、私はいつか布団の上に正座して聴いていた。なんという美しい、そして悲しい曲か。そして何という深く味わいのある尺八の音色だろう。尺八で感動した最初の体験だった。
私は2年ほど前からオカリナを毎日吹いている。曲は赤トンボ、紅葉、荒城の月、里の秋などの、日本のしみじみとした優しい曲が多い。吹いていて楽しいのは本人だけで、回りの人には騒音公害でしかないようだ。しかし先日、河原の駐車場で吹いていると、隣の車の人が途中から窓を開けて、こちらを見ながら聴いてくれた。少し照れくさかったが、うれしかった。
<今日の一句> オカリナを 吹けば楽しや 里の秋 裕
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