橋本裕の日記
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2002年08月02日(金) 人を勉強嫌いにする方法

 人を勉強嫌いにする一番効果的な方法は、顔を見たら「勉強しなさい」と言い続けることである。そうすれば、まずまちがいなく、そう言われた人は勉強嫌いになる。

 人間とは天の邪鬼なもので、人に言われたことの反対をやりたがる。右へ行けと言われたら、左へ行きたくなるし、下を見ろと命令されたら、上をみたくなる。そして、独立心や自尊心が強い人間ほど、この傾向が顕著になってくる。強制されることを嫌うからだ。

 いいなりになるのは、その人間に独立心が足りないか、仕返しが怖いからだろう。「勉強しないと損だよ。たいへんなことになるよ」と脅され続けて、逆らうことができないとあきらめてしまう。世の中の優等生の多くは、こうしたあきらめの早かった人間だ。そして、脅迫観念から、必死で机に向かう。

 しかし、優等生もその必要がなくなったら、勉強しなくなる。世の中に出てからも勉強を続ける人もいるかもしれないが、「勉強しないと、詰まらない人生しか遅れないよ」という教師や親の声が潜在意識にしみついて、その呪縛から逃れられないか、優越感を持続したいだけという場合が多い。

 さいわい、私は親から「勉強しなさい」と言われたたことがない。強制されていたら、私のような天の邪鬼は勉強しなかっただろうし、勉強大嫌いになっていただろう。ちなみに私が父から強制された山仕事は、今も蕁麻疹が出そうで、やる気がしない。

 私はこのことを心得ているので、娘たちに「勉強しなさい」と言ったことはない。私が言うのは、ただひとつ、「我家にあるのはローンだけで、親はあてにできないよ」ということだけだ。親があてにならないとすると、自立して、自分で世の中を生きて行くしかない。そのために何が必要か、それは娘達が自分で考えることだと思っている。

<今日の一句> 夕暮れに 蜻蛉さがして 青田ゆく  裕  


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