橋本裕の日記
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2002年06月29日(土) 日本の教育の問題点(15)

B「私もFさんに賛成ですね。意味まで理解して計算をするというのは、たしかに理想でしょうが、多くの生徒にとって、それは事実上むつかしいのではないかと思います。まずは計算ができること。そのうえで、意味が分かるようになれば、それにこしたことはない。そんなふうに考えた方が現実的だし、生徒にとっても負担が少ないのではないでしょうか」

D「現実に、日本の教育はそのような形で行われているわけですね。私も高校で微分や積分を習いましたが、ただ計算の規則を暗記して、機械的に答えを出しただけでした。だから、試験が終われば、何も残っていない。こんなことでよいのかなと疑問がないわけではありません。貴重な時間とお金を使って、随分無駄なことをしているようにも思えますね」

G「基本的な計算力は小学生の時に修得するべきですね。九九や整数のかけ算や割り算、分数についても、橋本さんんが言われるように、基本的なものは取り扱う必要がありますね。これらの計算は実際生活で必要になりますし、またその意味もとりわけ難しいわけではありません。<足す><引く><掛ける><割る>ということの意味が分からない小学生はいないと思いますよ」

A「私は分数の足し算や引き算にてこずりました。分数の割り算にくわえて、たとえば、1/2+1/3といった計算は小学生に教えるべきでしょうか。これはけっこう難しいと思うのですが。1/2+1/3=2/6=1/3となって、あれえ、という驚きを経験したことがあるのですが・・・」

私「私は小学校で教える分数の足し算は、分母が共通のものに限定していいのではないかと思っています。たとえば 1/5+2/5=3/5 といった計算だけでよいのではないでしょうか」

F「どうして、分母が同じ分数に限定する必要があるのですか。<通分>ができないままでいいのですか」

私「Fさんが言われるように、分母が異なると、通分という操作が必要になります。このことの意味を理解することは、小学生の中にはむつかしい子もいるのではないでしょうか。また、現実問題として、このような異分母の分数の足し算は実生活で必要になることはありません。能力的に難があって、実際の用にならないものは、教えない方がいいのです」

F「橋本先生は分数の足し算まで不要だというのですか。驚きましたね。それでは、小学校でいったい何を教えればいいのですか。能力は努力して身につけるものだと思います。むつかしい問題に挑戦して、鎬を削るからこそ身に着くのではないでしょうか。ゆとりの教育だとか言って、甘やかしていてはだめだと思いますよ」

B「Fさんに賛成です。橋本さんの話を聞いていると、能力の低い、勉強嫌いの子に全体の水準をあわせることになります。これでは優秀な子供がかわいそうです。日本は世界からおいてきぼりをくらって、国際競争にも勝てません」

<今日の一句> 麦わらを かぶりて笑う 少女あり  裕  


橋本裕 |MAILHomePage

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