橋本裕の日記
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| 2002年06月14日(金) |
日本の教育の問題点(9) |
B「学校5日制が行われる中で、学力の崩壊をどう防いでいくか、何か有効な手だてがあるのでしょうか。話をもう一度、この点に戻していただけませんか」
私「私は学力は自然に崩壊していくものだと思います。だから、学力を維持しようと思ったら、たえず学び続ける必要があります。高校生や大学生が分数計算ができないのも、この意味であたりまえです。分数計算なんて、現実生活でほとんど使わないでしょう。そうした役にたたない知識は自然に淘汰されるわけですね」
F「そうすると、先生は分数計算など必要ないとお考えですか」
私「そうですね。小学校であまりむきになって教えるほどのものではないと考えています。実際、1/2+1/3などという計算が日常生活の場面で必要になることはまずありません。分数の割り算など、現実生活で使うことはまずないでしょうね。皆さんに質問しますが、1/2割る1/3という計算が必要になるのはどうした場面でしょうか」
G「それは、ちょっと具体例が思い浮かびませんが、純粋な数学理論として、これは学ぶ価値があるのではないですか。数の体系というようなものを合理的に理解しようとすれば、分数の割り算は避けて通れないと思います」
私「その通りです。分数の割り算が必要になるのは、数の体系といった、まさにそうした抽象的な次元においてなのです。だから、これはいずれ学ぶ必要があります。しかし、小学生に学ばせることではありません」
F「そうすると、分数計算は小学生の段階では必要がないとお考えですか」
私「分数は教えるべきです。また、2/4=1/2といった約分の関係や、分母が同じ分数どうしの足し算や引き算、1/4+2/4=3/4などは教えるべきでしょうね。あとは、2/3×1/2といった分数のかけ算、そのくらいで十分だと思います」
G「単に日常的な実用性から言えば、その通りかも知れません。しかし、私たちが数学を学ぶのは日常的な実用性だけではないと思います。<考える力>を身につけることも大切です。先生の意見は算数教育におけるこうした知能的な側面を軽視しているように思えます。この点は賛成できませんね」
<今日の一句> 初恋の 乙女のごとし 百合の花 裕
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